「ママ、美味しいよぉ〜」
「ママ、
とっても美味しいよぉ〜」
「どうもありがとう」
私の愛する祖母は必ず母(嫁)に
そう言っていた。
お誕生日会、クリスマス、大晦日、お正月
祖母を呼んで母が手料理を振る舞ってくれた
ときには必ずそう言っていた。
丁寧に、ニコニコ笑顔で
認知症になってからは特に!(凄いなぁ)
その度に私も嬉しい気持ちになっていたし
何より勝手に想像していただけだが、
祖母自身もお料理上手で、祖父や父・私達の
ためにも一生懸命お料理してきた人だから
これほどのご馳走を一人で作って出すには
どれ程の思いや時間をかけているのかが
手に取るように分かるから、
労いの意味もあったのかな〜
なんて思って見たりもしていました。
私が母(嫁)の立場でお姑さんに
そうやって言って貰えたら嬉しいだろうな〜
なんて思ったこともあったな
あんなに少食だった祖母が私達がびっくり
するほどおかわりまでしていて・・・
人を思って作るご飯にはとんでもないパワーが
あるのだと改めて感じた時間でもあったなぁ。