つづき



※前の施設関係の話です。 


(嘘偽りなく綴りたいと思っているので、
当時の感情や言葉もそのまま書きますが
祖母のお世話をして下さっていたことへの
感謝の気持ちを一度も忘れたことは
無いことを先に申し添えます。)



珍しく姉兄三人揃って
祖母に会いに施設へ行ったときのこと。


明らかに祖母の様子がおかしく
食事中も兎に角だるそう…


目がもう全く覇気がない…


「おばあちゃん…
どうしちゃったんだろう…」


私と姉はそういう異変にとても
敏感に気が付く方だが普段あまり
行かない兄でさえも気付いていた。


だけど、施設の方々からは
特に体調の変化についての報告はない。



施設に入りご挨拶したときも、
食事を運びに来てくださったときも、
食事中通りかかったときも。


誰も、何も、言っては来なかった。



急に具合悪くなっちゃったのかな…



それでも食べようと一生懸命お箸を
口に運ぶ祖母の腕を見てギョっとした…




大きな大きなアザが…


それも何個かある…



え…何このアザ…
ま、まさか…ち、違うよね…??



三人で顔を見合せた。


ね、念のため…
念の為見えにくいところも
みといた方がいいよね。。


祖母に断りを入れ
首や下着を少しめくって背中も
見させて貰ったが特に何も無い。



面会時間が終わる頃
玄関を開けて貰う時にしびれを切らして
こちらから聞いてみた…



あの…祖母がなんだかとても
辛そうなんですが…
体調でも悪いのでしょうか?


すると、


あ、数日前から高熱が出てたみたいで
点滴してたんですー。



あ…それで中々点滴が入らなくて
アザになっちゃったの?
あ~おばあちゃん血管細いから!


っていやいやいや…
それでこっちが聞かなかったら
全く違う方に捉えていたかもしれないよ?



後でそうなるよりも
先に先に報告した方が面倒なことは
減ると思うんだけどな…



て言うか高齢で高熱が出ていたら
教えた方が良くないか?💦


そんなことが頭の中に
物凄い勢いで出て来てしまった…


どうやらその方(看護師さん)が言うには
高熱が続いていたけど今は下がった。
病み上がりなので元気がない。


と言う話だった。


とても不安になりながらも
お任せしている以上こちらも
文句を言いたい訳ではない。



信じて預け、祖母の無事を祈り
回復を待つしかない…



宜しくお願いします と挨拶をし
その日は施設を後にした。


でもね。この時だけじゃなく、
こういった事が結構あったんです。


ある時は祖母がお尻を痛そうに
していたときがあって。


後から聞いた話だと数日前に
車椅子から椅子に移るときに
結構な高さから尻餅をついた、と。


それもその時には何も連絡は
無かったんです。


勿論、素人ながらにも
それぞれの施設によって方針が
全く異なる事もよく理解しています。



いちいち報告しないところもある。



でもね、姉の知り合いの介護士の方は
こう言っていたそう。

 
ご入居者の些細な変化に
ご家族はとても良く気が付くので
例え小さなアザだったとしても
うちはすぐに報告連絡をしている、と。


お熱が出た、尻餅ついた は
特にすぐ連絡しているよって。


高齢だとそこから状態が
悪化することなど容易に考えられること。



結局小さな事が積み重なると
不安が大きくなり、
その先に失う物は「信頼」「信用」。



色んな方の意見を聞いたり
自分でも勉強していく内に
私達にはやはり不安が残った。



このまま愛するおばあちゃんを
ここへお願いしていて大丈夫かな…



元々とても我慢強く
わがままを言わない
ああして欲しい こうして欲しいが
言えない性格のおばあちゃん。


認知になり、不安を感じやすい環境だと
尚更言えないはず。


祖母が何かを感じ取っているとするなら
私が代わりに動いてあげたい…


でもどうしたら…?


そんな想いや不安が的中した…


つ づ く