2/9
おばあちゃんのところへ



久しぶりにお夕飯に差し掛かる頃。



私の顔を見てゆっくりと、
あぁ~!!と言いながら理解した様子。



この日のおばあちゃんは
本当に素晴らしかった!



目の前にご飯がくると
自らお箸を手に持ち始めた!


(しかし手の震えが最近酷いので使えず)



「おばあちゃん、スプーンあるよ」


するとお箸からスプーンへ。


あんなに嫌がっていたおかゆを
自らどんどんどんどん口に運んでいる。


おかずも上に乗せてパクパクモグモグ。


「おばあちゃんすごいねぇ」


「凄い?凄いでしょ😛」と自慢気。


(やっぱり誉めることって大事だね)



「おばあちゃん、ご飯の上におかず
乗せてもいーい?」


「いいよぉ」


あくまでもおばあちゃんのペースで。


一つおかずを食べる毎に断りを入れて
乗せてみました。


すると、食べる食べる。


そしてどのおかずも少し残そうとしては
「あんたのは?」


どうやら私の為に残そうとしてくれたみたい。

ありがとう、私はさっき頂いたから
気にしないで食べてと伝えると、


「そうなの?じゃあ貰うね」


そう言ってまたパクパクモグモグ。


こういうところ、認知症になる前と
全く変わらないなぁ。


必ず気にするところ。


気にかけてくれるところ。


他の方より時間は掛かったけれど
見事に完食!!
 

スタッフの方々も
「おっ!素晴らしい!」と誉めて下さり。


「おばあちゃん、沢山食べたからね、
素晴らしいねって誉めて下さったよ」


「本当??🤗」


そう言いながらニコニコ、
とっても嬉しそう!


食べることは生きることだ。