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その仔犬はとても暖かい家庭で飼われていました
子供たちは可愛がってくれて とても幸せな日々でした

でもある朝仔犬が起きると家には誰もいない

その家族は突然いなくなってしまったのです

仔犬は鎖は繋がれたまま・・・

待てども飼い主は帰って来ない
お腹も空くしいくら吠えても誰も見向きもしてくれない
悲しくて寂しくて・・

このまま死んでしまうのかな
仔犬はもう吠える事も出来ず静かに伏せていました

もう人間なんて信じない・・・・


そんな時優しく抱き上げてくれる女性がいました
その優しい目は仔犬の心に灯をともしてくれました

鎖を解き放ち優しく抱きしめていました

大事に大事に飼われて仔犬はもう一度人間を信じようと思いました
もう絶対に忠誠心は失くさないと

仔犬はその女性に身をまかせ、ある時は守り
愛情に包まれてしあわせでした
そして数年が過ぎました


そんなある日・・・
その女性は突然いなくなってしまったのです・・・

何が起こったのか?
仔犬には全く訳がわかりませんでした

飽きてしまったのか?

何日待ってもその女性は戻ってきませんでした


仔犬の心は今度こそズタズタに切り裂かれました

なんでこんな目に遇うのか?
生を受けた意味があったのか?
自分がなにか悪い事をしたのか?

仔犬は運命を呪いました

仔犬は人間なんてもう信用出来ない
もう生きる気力を失っていました

痩せこけてもう見るも無残な姿です



この仔犬はこの先どうなってしまうのでしょう

人間を恨んで狂犬と化すか・・
ひとり寂しく野垂れ死にするか・・

きっとそんな運命しか残されてはいないでしょう



助けてを求めても無駄な事はわかっているはずなのに・・・


私には聞こえます

仔犬の心の底からかすかに・・


   だ・れ・か た・す・け・て・・・



ただの慰めものだったのでしょうか?
必要なくなればポイと捨てる

人間ってなんて残酷な生き物なのでしょう


私はそんな人間だけにはなりたくない