「四季島」その1. (私の撮り鉄•乗り鉄No.33) | tshellのブログ

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「鉄道」特に「撮り鉄」と「乗り鉄」を紹介します。

JR東日本のTrain Suite「四季島」に乗りました。(令和4年5月)   乗り鉄の視点でレポートします。


3泊4日で上越線、羽越本線、奥羽本線、青函トンネル※1、函館本線、室蘭本線、北海道新幹線、東北本線※2、陸羽東線、東北本線と回ります。


※1  正確には、津軽線、北海道新幹線、道南いさりび鉄道 の三線を通過する。

※2.  正確には、青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、東北本線 の順に通過する。


1泊目と3泊目は「四季島」寝台泊、2泊目は登別温泉の旅館泊です。



上野駅13番線ホームの一画に「四季島」搭乗者用のラウンジがあり列車到着までゆったりとくつろいで待っていると「四季島」が入線。



「四季島」は搭乗者用出入口は片側一箇所だけなので13番線からは乗れず、特製の13.5番線から乗車します。


駅職員たちの盛大な見送りを受けていよいよ発車。


出発してひと息ついて落ち着いたころ、和食コースのランチ。

ダイニングカーにて上越線の山々を眺めながらの食事で旅に出た感 全開。ランチ後は車内で紙風船の製作などの手芸を楽しんだり、新潟の地酒を味わったりしながら「四季島」は上越線から羽越本線に入って日本海沿いを北上。


ところどころで、沿線の人たちの歓迎パフォーマンスを見るなどで小休を挟みながら、変わりゆく日本海の絶景を満喫。

夕陽が沈むころフレンチコースのディナー。


このあと秋田駅でナマハゲの歓迎パフォーマンスがあったのですが、青函トンネル区間では起きていたいので、ナマハゲには失礼して早寝。


3時ごろには起きなくてはいけないのであまり眠れないまま青森駅に到着。進行方向が変わって発車後 程なく停車。少し経ってまた逆方向に発車。


あとでトレインクルーに尋ねてみたら、上野駅の13.5番線側に乗降口を向けるために青森の三角線で方向転換したのだそうだ。それとこの方向転換のおかげで、客室が羽越本線も函館本線も海側を眺められるので一石二鳥。嬉しい配慮です。


夜が明けて旧津軽今別駅を過ぎたところで新幹線に合流し三線区間に突入。新幹線開業後 青函トンネルを通過する在来線列車は貨物列車のみで、旅客列車はこの「四季島」only。先頭車から三線区間を眺められるのは貴重な体験です。


程なく青函トンネルに突入。新幹線規格の線路なので乗り心地が格段に良くなり、高速で突っ走ってもまったく安定した走り。

新幹線開業以前にあったトンネル入口のブルーライトと最深部のグリーンライトは無くなっていました。


函館での朝食は市内の料亭にて。そのあと函館市電の古豪530に乗車。


昼前に「四季島」に戻って白老へ向けて出発。


駒ヶ岳を左に右に見て その次は噴火湾を眺めながら道南ティストを加味した和のコースのランチ。
函館本線は揺れが大きいので、クルーはワインのサーブに難儀。


登別温泉で宿泊後は、東室蘭駅から「四季島」に。


超秘境駅の小幌駅は最徐行で通過。撮り鉄が2人カメラを向けていたのには驚いた。


このあと青函区間は新幹線に乗り換え、バスで黒石、弘前に寄り道して青森駅から「四季島」。

函館以遠と陸羽東線の鳴子温泉駅往復は非電化路線なので、「四季島」はパンタグラフを畳んで 先頭車に搭載されているディーゼル発電機で発電した電気で走る”電気式気動車”になります。かなりのエンジン音ですが、先頭車で寝台車両からは離れているので問題はなさそう。


小牛田駅にで東北本線に戻ったのち、石巻市の寿司職人さんが車内で握った寿司を堪能したあと、ピアノ&バイオリンの生演奏に聴き入ったりラウンジでカクテルを楽しんでいると、あっという間に見慣れた首都圏の電車とすれ違って終着駅近し を実感。


上野駅13.5番線に定刻に着いたあとは、参加者全員で御神酒で無事の帰着を慶びあって3泊4日の夢のような旅は終わりました。



「四季島」について 乗り鉄としての特記事項(お薦め)は、

1. 列車本数が極端に減った上越線の清水トンネル前後の区間をゆったりと乗り通して楽しめる。しかもランチを楽しみながら。

2. 青函トンネルの三線区間を前面展望で楽しめる。(もちろん最後尾の展望室からも)  現状 「四季島」に乗車しないと不可能。

3. 非電化区間では、パンタを畳んで電気式気動車になって走行する。(乗車したままパンタの上げ下げを体験できる)


これらに熱中していると、寝台車泊ではのんびり寝ているヒマはなく、寝不足のまま全行程が終わってしまいます。でも それもまた楽しからずや です。