12. 烏山線の蓄電池車 | tshellのブログ

tshellのブログ

「鉄道」特に「撮り鉄」と「乗り鉄」を紹介します。

東北本線の宇都宮の2駅先の宝積寺駅から分岐して烏山駅まで往く非電化の烏山線には、最新テクノロジーを搭載した蓄電池電車 EV-E301系 ( ACCUM ) が走っています。


烏山線の列車の殆どが宇都宮発着で、以前はディーゼルカーが宇都宮駅まで乗り入れていました。しかし首都圏非電化区間はごく僅かになり、少数のディーゼルカーを維持•運用するのは非効率なので、ディーゼルカーを止めて蓄電池を搭載した電車に置き換えたものです。電化区間は電車として走り同時に蓄電池に充電し、非電化区間では充電された蓄電池から電車が走るために必要な電気を供給し、全区間 電車として走るものです。



ただ烏山線の場合、電化区間が短く充電不足となるので、終点烏山駅では折返しまでの停車中に充電できるよう、電車の長さ分だけ架線を張って停車中の電車はパンタグラフを上げて充電します。


[烏山駅停車中にパンタグラフを上げて充電するACCUM。架線は電車の長さだけでそれ以上は無い]


乗ってみると、電化区間は通常の電車と同じ ( あたりまえ ) 、非電化区間でも感覚的には ( 音も加速も ) 電車と同じです。ちなみに、宝積寺駅停車中にパンタグラフの上げ下げが行われます。( 運転手向けの注意書が掲出されている )



烏山線と同じような蓄電池電車ACCUMは秋田から男鹿へ往く男鹿線でも導入されていますが、こちらは交流電車 です。( 烏山線は直流電車 )



最近はACCUM のような非電化区間を走る電車や、ディーゼルカーのようなエンジン音を出して走行する電車 (電気式ディーゼルカー ) など、従来の範疇をまたぐ電車( 又はディーゼルカー ) がいろいろ登場しており、これらも追々紹介していくつもりです。