毛の長い犬の話と「靴二つさん」の話 | 通訳・翻訳に携わるスタッフのブログ

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どの国の言語にも言えることですが、英語の慣用句にも背景の話を聞かないと意味が分からないものがあります。 日本人になじみのなさそうな二つの話(それぞれ色々なバージョンがあるようですが)を読んで表現の意味を考えてみてください。

  (毛の長い犬の話/shaggy-dog story) ある少年が異常なほど毛の長い犬を飼っていました。多くの人がその毛の犬の長さに驚きました。その少年は毛の長い犬のコンテストがあることを聞き、自分の犬を参加させました。その犬は一位を獲得しました。さらに規模の大きな大会に出場し最後には世界大会に出ました。その大会の審査員が全ての出場した犬を審査しているときにその少年の犬を見て「そんなに毛は長くないね」と言いました。

  (靴二つさん/goody two shoes) ある貧しい孤児の女の子がいました。彼女は貧しいのでたった一つの片方の靴だけで暮らしていました。しかしある時、お金持ちの紳士が彼女に両方そろった靴をくれました。彼女はとても喜んで靴を2つ持っていることをみんなに言ってまわりました。そのため「靴二つさん」と呼ばれるようになりました。そして彼女をこのことをきっかけ努力して幸せをつかみました。  

さてそれぞれ何の意味か分かったでしょうか?毛の長い犬の話はどんどん期待を高めておきながら結局くだらないというか、さえない落ちですね。つまり「荒唐無稽な話、長々と話したのに結末がくだらない話」という意味です。  

靴二つさんはどうでしょうか?これはイギリスの1765年の童話で貧しい女の子が幸せになった話の様ですが、この表現は、はじめは「ややしつこい程度の誠実さ」という意味でしたが、時と共に、「いい子ぶったひと、善人ぶった人」という皮肉を込めた意味で使われるようになりました。  

このように言葉の背後には興味深いストーリーや背景があるものがありますね。単に「毛の長い犬の話」、「靴二つの善人」と字義的に訳しても日本人にはさっぱりわからないですね。   これからも東海綜合翻訳センターは言葉の背景と読者の背景をよく考えながら翻訳を行い皆様に最も分かりやすい翻訳をお届けします。