3月11日
外に出たら風が強かった。
今日がその日って分かってはいたけど、
その日と同じ日にみるテレビの映像は
別の日に見たものとは
全く違った。
目にする映像に次々と涙があふれてくる。
そりゃあ私は水には触れていないし、
親戚も命を落としてはいない。
でも、
以前女川に暮らしていたこと、
その時、夫が女川に単身赴任中だったこと、
インフルエンザ発症したばかりで自宅にいた
小1息子を守りながら、
一応は安全所にいる夫と電話で話すさなかに
充電が切れてしまったこと。
小学生の二人の娘を
学校に迎えに行ったあとは、
(他の方も同様だったでしょうが、)
テーブル下の娘達や
温かくないこたつに隔離した息子を見守りながら、
雪の中
庭から逃げてしまった黒柴りゅうを想い、
不安な夜を過ごしました。
ただ、
自分の中でひとつの決意したのも この時。
真っ暗な戸外が
道を通る車のライトで明るくなるたびに、
「パパ、帰ってきてくれたのかもしれない!」
「きっともう直ぐ・・・」
って、思いながら身を起こしたっけ。
それを何度もくり返して、
真夜中もすっかり過ぎた頃、
私は気が付いたのです。
「どうして
彼が来てくれるなんて思っていたんだろう?
来るわけがないじゃん!
大地震があったら
一番その場を離れられない人だよ!
みんなのために頑張っているんだよ!」
「来てくれるなんて甘い期待なんか持たないで、
私が子ども達を
守らなくちゃ。」
そう思ったことは今でもよく覚えています。
それでも、
女川で懇意にしていたファミリーや、
職場の方々、
娘をかわいがってくれた笑顔の人たち
それに、
ラボ・パーティの私の教室ではありませんが、
いきいきと周りの人々と関わり笑っていた
あの魅力的な子ども達のことも想うと、
やっぱり涙が出っぱなしでした。
でも、
今日もお仕事がありました。
送れないよう
動き出さなければなりません。
外に出ました。
庭の
クリスマスローズの花が
目に入りました。
そして思い出しました。
震災後、「がんばることが何よりの自分への励み」
と頑張っていた私。
疲れていたのでしょうね。
子どもには言えなかったけど
全然ホントの元気なんかありませんでした。
そんな時、思い切って
クリスマスローズの鉢植えを
近所の花屋でもとめたのです。
9年たって、
白くて八重で、
ふちどりりがキュートなピンクだった彼女は、
今では全然違うお顔になっちゃってるけど、
けなげに一生懸命に咲いている姿が
とってもかわいく見えました。
「そうだ!
あなたを見て、なんか前向きになれたんだよね~^^」
あの時も、
何とも言えない生きるパワーをもらいました。
お花を見てにっこり笑った自分を覚えています。
今 私は、
また新たなことに挑戦中。
応援してくれる人も
一緒に頑張る人も
これから出会う大切な人たちもいるのだもの。
さて、今日も一日やってゆきましょう^^
ことしもまた、
春の命の芽吹きに元気をもらいました。
ありがとう。
~あなたのと私の個性と魂が喜ぶ未来を^0^
長谷川 珠美