国民の8割がカトリックで世界で最も中絶に厳しい国の1つだったアイルランドが国民投票で憲法を改正してついに中絶を合法化しました。

人工中絶を禁止する憲法は1983年に胎児の生きる権利を根拠に制定されました。その後1992年に修正され海外で中絶することは認められました。

今回の国民投票、接戦になるだろうなとみていましたが、賛成66.4%、反対33.6%と意外に大差がついたなという印象です。

ちなみにアイルランドでは2015年に同性婚を合法化しています。同性婚よりも中絶合法化のほうがハードルが高いというのは日本の現状からみると意外に感じるかもしれませんね。

アイルランドは保守的な国と思ってましたが、同性婚と中絶を認めたので、日本のほうが保守的になってしまったようです。

去年首相になったレオ・バラッカーさんは同性愛者であることを公言しています。日本ではまだ考えられませんね。

政府は憲法改正を受けて妊娠12週までの中絶を完全に認める法案を提出する構えです。12週以降は胎児に生きる見込みがない場合や、母体に危険がある場合に限り認めるようです。

ただ、反中絶団体は徹底抗戦の構えで予断は許しません。

世代別では中絶反対が上回ったのは65歳以上だけで、若い世代の意識の変化が国の形を変えることになりました。

今回のアイルランドの方向転換で法律で中絶を禁止いている国は北アイルランドだけになりました。世界的な圧力が高まる中でイギリス連邦のメイ首相は難しい舵取りを迫られそうです。