東京では3作品を踊りました。
今回ご紹介するのは、私と生徒さんの2人で踊る作品です。
私が生徒さんと2人でデモをするための作品を作るときに意識していることがあります。
「男役の女先生・・・ではなく、女性である私がリーダーをする意味を表現する」
ということです。
女先生である私は、男性の真似をしても、男の先生に勝つことはできません。
私が、男先生の真似をするのなら、いっそ、男の先生に習った方が生徒さんは成長する・・・と思うと心がつらくて、レッスンをすることができないのです。
女である私だからこそ踊れる、または生徒さんが成長する意義・・・というのを常に考えてきています。
そんな私の考えを、振付の中に盛り込むこと・・・をとても大切にしています。
と同時に・・・悔しさを踊りで跳ね飛ばす・・・という想いも抱いています。
男社会である社交ダンス界でとてもとても悔しい思いもしてきました・・・。
パートナーである私の意見は通らない。
全てはリーダー(男性)が正しい。
私は言葉を発することを許されず、どんどんヒール役を押し付けられる・・・という時代もありました。
なので、
「男性のリードよりもいい!と言われるようになるんだ!」
「男性のリーダーよりも美しくアクロバットをリードするんだ!」
と、悔しさをばねにして、振付に盛り込んで踊ってきました。
今回東京で踊ったこの作品は、私が現段階で7センチのヒールを履いて行えるめいいっぱいの難易度の高いリードを盛り込んでいる踊りがのある作品になったと思っています。
ただ、東京で通じるんだろうか・・・見ていただけるんだろうか・・・。
そんな不安もありました・・・が、リハーサルでその不安は消し飛びました。
リハーサルを終えフロアから出ると、主催の英美先生のサポートでリハーサルを仕切っていらした山本喜洋先生が、握手をしにかけつけてきてくださって
「先生、素晴らしい!!女性でヒール履いてあんなリードするんや!いや~素晴らしい!」
と言ってくださったのです。
(リハーサル中~リハーサルはレッスン着で行うことが多いのです)
また、リハーサルを見ていた生徒さんたちからは、
「リハを見ていた男性の先生方が、”えっ、こんなアクロバットを女性がするの?えっ、これも!?えっ・・・次も・・・えっ!!!”とずっと驚いて顔を見合わせていました~”」
ととても嬉しそうに報告してくれたのです。
私の6年間の努力を・・・認めていただけた瞬間・・・でした。
「炎」を一緒に踊った生徒さんはSakiちゃん。
「ものおと」さんでのライブでも私と一緒に出演している金髪のSakiちゃんです
彼女はとても真っすぐな頑張り屋さんで、難しい振付にどんどんチャレンジをしてくれます。
1年ほど前のある時、レッスンに対する心の在り方を変えた瞬間があって、そこから一気に成長をして、今では安心できるパートナーの一人です。
そんな20代のSakiちゃんも馴染みがあるであろうと思って選んだ
「炎」
流行り病で大変だった時期に世界中で流行ったアニメ映画
「鬼滅の刃 無限列車編」
の主題歌。
私のスタジオも、生徒さんがほとんど来れない・・・大変な大変な時期。
「心を燃やせ」
という映画の中の言葉に何度助けられたことでしょう。
心が揺さぶられたこの曲を聴いていると・・・振付が”降りてきた”ので、一気に振付が出来上がった曲なのです。
映画の中の煉獄さんと鬼殺隊たちの関係をモチーフに振付ました。
最初は敵ではないか?と思った距離感だった柱の煉獄さんと炭次郎たち。
無限列車で鬼と戦いながら、煉獄さんの熱い心を受け止め共に戦い・・・そうして・・・燃え尽きた煉獄さん・・・残された熱い心を引き継いで戦い続ける決意をする・・・。
そんなストーリーを振付に盛り込んでいます。
イベントやライブでも何度も踊ってきた「炎」
東京では、特別バージョンで、少し(10小節)長くなっています。
付け加えた部分は、松山へレッスンに来られた松本光祐先生に足していただいて、益々ドラマティックになっています。
この完全バージョンは、10月に大阪で踊ります。
ショートバージョンは、9月24日松山総合コミュニティーセンターで踊ります。
ご興味のある方は13時20分までにいらしてくださいね
このブログはT's DANCE Labo.の日常を配信しています
⇒⇒⇒レッスン・イベント等のご案内はHPにあります。
こちらからご覧ください
⇒⇒⇒インスタグラムではたまにライブ配信を行っています。こちらからご覧ください
イベント、振付等のご依頼、出張レッスンンのご依頼、取材の申し込みは、こちらからお願いいたします。