神々との時間-西米良村・狭上-
九州山地南東部、一ツ瀬川の上流域に位置する「西米良村」の更に奥深い山々に囲まれた、標高700mほどのところにある山の天辺の1軒集落を訪ねる。
村所から細い山道でひと山越えてようやく辿りつく場所にある。1軒の社務所をかねた民家があり、人が住んで稲荷を守っていた。(1軒だけ)
その稲荷を狭上稲荷神社(サエイナリジンジャ)という。
細い参道を上ること約30分、行けども行けども神社は見あたらず引き返すにも転回できるような道幅もなく、今にも崩れ落ちそうな山道を登りに登って、下りに下ってようやく到着。
到着すると、目の前に天上の地が開け見渡す限りの山・山・山、雲海がそこに広がります。
犬が3匹と、神社を守ってらっしゃる中武さんご夫婦に出迎えられ、参拝させていただく。
一面の苔におおわれている参道。
シーンとした中に、時折「森の音」が聞こえる。
帰りに社務所兼中武さんのお宅の前を通り過ぎようとすると、いきなり1人で現れたアヤシイ風体の僕を、気さくにお誘いいただき、温かいお茶と沢山の漬け物をいただく。
醤油でつけたという梅の漬け物、うまかったです。ほんと美味かったです。
ごちそうさまでした。
ここで12/6~12/7、夜通しで神楽が行われるそうでお二人とも神楽の話をなさっているときの、にこやかな表情が印象的でした。
ここへ着いて気づくのは、シーンと静まりかえった中に、あちこちから聞こえる微かな「森の音」。
これまで、通った事がないような険しい1本道の先にある天上の地で、沢山の森に生きる神々との貴重な時間を過ごしたように思います。
また、ここで 長い時を守り続けている中武さんご夫婦までもが、僕には「森の神」のようでした。
狭上稲荷神社について
・みやざきの神話と伝承101:狭上稲荷
・米良神楽で有名な狭上稲荷を守る一軒集落
西米良村入り口の道の駅(湖の駅?)で食べた「猪そば」
手打ちの田舎そばのうえに猪肉と椎茸がのって、ゆずの皮の風味が格別。
