(架空の)読者諸君、お久しぶりである。
約2年の空白期間を置いて、このブログが久方ぶりに再始動する。
何故今更このブログが稼働することになったのかを弁明せねばならないのだが、それを語る上でまず、この空白の期間に何が起こっていたかを説明せねばならない。
2年前といえば大陸よりやってきた流行病が日本全土ひいては世界中を覆い隠し、上を見てもどこかどんよりとした重たい雲のような気運で閉塞的になっていた頃である。
その頃、私は転職活動を地道に続けていた。
関西の片田舎から職場へと通い、その合間に箸にも棒にもかからぬ職探しを続ける日々は、前述した世界の機運とも重なって、相乗的に私の心理に圧を掛けた。
その結果が逆流性食道炎と過敏性腸症候群という二つのストレスに由来する病であった。
要は私はストレスというものに酷く弱く過敏な人間に成り果てていたということだ。
しかし、そんな私にも転機が訪れる。
それが昨年の初冬、春を待つ冬の頃である。
就職活動を惨たらしく惨敗し、何のノウハウも持たぬまま延々と転職活動という名の負け戦を続けていた私に手を差し伸べた、ある意味では稀有な企業が現れたのだ。
私はその企業を弊社と呼ぶことにした。
そう、転職成功である。
それに合わせ、春には上京をした。
長く暮らした関西の僻地ともサヨナラして、希望と不安を鞄に詰め込んで東京の片隅に住処を移した。
これが私にとって初となる一人暮らしだった。
そこからは業界的な事情もあり目紛しい日々を過ごした。
恐らく、情報の秘匿云々を律儀に守っていたとしても、日々をつらつらと記していればこのブログはほぼ毎日更新となっていたのではないかと思えるほどに壮絶な日々だった。
流行病にも罹った。熱中症にもなった。
職場では出会いと別れを繰り返し、東京に住まう友との再会も果たした。
しかし、これまではなんだかんだで140文字という制約の内に削って語ることができていた。
そもそも、このブログが何たるかを語れば、他所様にはお見せできないまでに捩れに捩れ、捻くれて複雑に入り乱れた私の性根を赤裸々に明かすための、感情の掃き溜めである。
私の本音は140文字には収まることはなく、ましてや「やったー」や「おめでとー」などと言ったコピー&ペーストしたような単語で完結するほど簡単でもない。
本音を切って貼ってツギハギして真っ直ぐに見せかけた棒切れのような投稿の裏には、削ったり切る時に生まれた木屑のような滓が溜まっていたのだ。
元来私は一挙手一投足に対し不必要なまでに過大な考察をし、疑問を投げかける厄介極まりない生き物なのである。
そして、ここしばらくの語るに語れぬ出来事や心情の変化を経て、私の脳裏に溜まりに溜まったごみ箱が遂に溢れた。
故に脳味噌の大掃除である。
日々のあれこれを舐めるように過剰に過激に表現し、さも過大な悩みのように見せる、私なりのストレス発散が今ここに再開されるのである。
故にこのブログの更新を待ち焦がれ眠れぬ夜を過ごしていたという(架空の)読者諸君が万が一にもいた場合には朗報かも知れぬが、私にとってはあまり好ましくない心情からこのブログはリスタートする。
私から繰り出される鬱屈した心情の機関銃を浴びたい稀有な者と、その流れ弾を食らう可哀想な読者諸君へ「ただいま」である。