誠に遺憾であり、甚だ不服とするところだが、この度スマートフォンを買い替えることになった。まだ親の脛を齧ろうと企む一方、一応は(?)新社会人になってしまったのだからということで、これまで親が負担していた携帯料金を渋々だが私が払わされることになる。そのため、契約の切り替えを機に料金の見直しやらあれこれをしよう、ということで買い替えとなった。かれこれ四年間は使ったスマートフォンだったが、画面を割っての修理交換(その経緯はhttps://ameblo.jp/tschdshtr/entry-12390607702.html)もあり、これまで使っていた本体の実働は1年にも満たないはずだ。故にまだ現役。機種としては旧世代として少しずつ最新機種に置いていかれていたが、それでもまだまだ働くこともできた。そんな中での現役引退は惜しい、ということもない。寧ろスマートフォンの概念的な意味での本体とはデータを指すのだから、そのデータが移行できれば何ら問題ない。むしろ新しくなって帰ってくるのは嬉しいことである。月々の料金を支払わされる事を除けば。
あれこれと料金プランを聞き、話の中で言葉巧みに誘導しようとする罠を避けつつ、何だかんだで契約が完了。携帯会社の乗り換えと相成った。本体機器もグレードアップし帰還。とはいえ、バックアップがあれど立ち上げたばかりではまだ生まれたての赤子のように何も出来ない状態だ。ゲームは勿論、音楽を聴くこともメールすら能わず。これでは、ただカメラやら幾つかの小さな機能を備えた電話である。設定をするべく家路を急いだ。
さて、設定をするが、基本的にはバックアップがあるため操作は簡単だ。パンフレットに従って基本的な設定をし、それからパソコンに繋いで保存したデータを流し込む。それだけだ。するとみるみるうちに馴染みのアイコンが蘇り、次々と元の形に復元されゆく。自体は楽になったものだ。しばらくすると復元はおおよそ完了した。
とは言ったものの、大切な仕事が残っていた。それはメールアドレスの変更である。かつてから様々なサービスに旧式のメールアドレスを登録していた。それらサービスに登録したアドレスを逐一変更するために参らねばならない。これが酷く骨の折れる作業だった。まず、登録したアカウントにログインするためのパスワードが分からない。ネットリテラシーやらセキュリティ云々に抵触し問題だが、基本的には同じ英数字の順列を使い回していたはずだ。なのにログインできない。大文字小文字や記号の指定があったか。それとも文字制限を回避するべく文字を増やすか減らすかしていたか。或いはそもそも全く異なる文字列か。何通りか試せばようやくログインできるのだが、このために試行錯誤するのは非常に骨の折れる作業だった。
そして、最も難解だったのは「メールアドレスを変更するために、古いアドレスにメールを送信します」と宣った某サービスだ。そのアドレスが使えなくなったために変更しに来たのだろうが。何ととち狂った設計をしているのかと開発者の意図を疑いたくなった。が、サイトをよく見れば「古いアドレスが使えない方はこちら」とある。アクセシビリティの欠如したサービスだと呆れながら手続きを進めていると、今度は「このサービスに登録したのはいつか」などと問い始めた。そんなこと覚えているか。この問いが出題されるとあらかじめ知っているなら兎も角、完全にノーマークの問いを不意に投げかけられて答えられるものか。これは開発者の意地が悪すぎる。こんなことになるならば適当なアドレスを取得し登録しておけば良かったのか。とはいえ、意地の悪さに逆ギレしたくもなるものだ。
結局、このサービスのアドレス変更が成功したか否かはまだ不明だ。メールが来ないということは失敗した可能性もある。我がアカウントは次第にネットの不法投棄の溜まり場に沈んでいくことだろう。嗚呼、嘆かわしや。それもこれも運営サイドの責任である。私は一切の無罪を主張する。裁判沙汰になれば10:0で私の勝訴だろう。切り札は"アクセシビリティ"だ。
イライラした気分を紛らわすため亡命レンタルショップに赴いた。そこでポイントカードを提出する。ふと、ここでも気が付いた。そういえばこのポイントカードにもアドレスが登録されていたな、と。旧時代の後処理は大変である。