近頃何故か目覚めが悪い。というのも、ここ数日連続して悪い夢を見ているのだ。そう、睡眠中に見る夢である。たかが夢とも思われるだろうがされど夢である。一説には夢は深層心理を写す鏡とも言われるのだ。つまり、近頃嫌な夢を見る私の心は荒みきっており、知らず知らずのうちに癒しを求めてSOSを発信しているということになる。
 では、どういう夢を見るのか。その一例を紹介しよう。まず舞台設定として私はいつものようにアルバイト中である。そもそもアルバイトの夢を見る時点で目覚めが悪いのは確定である。私は見慣れた景色のレジに立っており、何処の馬の骨とも知らぬ輩の接客をしている。その客はカウンターにて商品を取り置いており、私はその品を探しにレジ後の棚を探す。しかし、その品は見つからない。どれだけ探しても見つからないのだ。客は取り置きの品を探すも見つからずに手をこまねいている私に次第に苛立ちを覚える。客の苛立ちを背にカウンター内を隈なく探し、そしてレジを外れあちこちを探すがどこにも見当たらない。誰の手も差し伸べられることなく一人模索し続け、いよいよ暗中に迷い込んだそこで目が覚めた。勿論、目覚めは果てしなく最悪だった。
 もう一つの例を紹介しよう。端的に言えばバイオレンスな夢である。中学校時代の大して仲良くもない生意気な同級生に馬乗りになりひたすら顔を殴る。足を掴んで振り回し壁に向かって放り投げる。相手は今や記憶の遥か彼方にあり街のどこかで出会ったとしても何の感情も抱かない程に疎遠な輩である。そんなほぼ赤の他人をひたすらに痛めつける何とも暴力的な夢である。これが映画であれば18歳以下のお子様は鑑賞出来ないとR指定がなされるレベルだろう。血が噴き出したりと心内が赤色に染まったところで目が覚めたが、勿論、目覚めは最悪だった。
 やれ私は何か不満やら怒りやら衝動を抱えているというのか。決して思い当たる節がないとは口が裂けても言えないが、これが上記のように誰が見ても胸糞悪い夢となって表れる覚えはない。とはいえ、上に記した通り、夢は人が自覚する薄っぺらい心の皮ではなく、皮を何枚もめくった中にある人の意識しない深層の心理を写すのだ。これも私が意識せず抱える何かなのか。だとすれば、夢の内容から察するに近頃は疲れているのだろう。己をとことん労わり、近いうちに遊ぶ計画でも立てようかと思う。



 ところで、夢は深層心理の写し鏡とは言ったが、これが真実とすれば私が先月見たペンギンの夢(内容はhttps://ameblo.jp/tschdshtr/entry-12396576491.html)は一体私の何を暴いたことになるのか。いずれにせよ、どうせ見るならペンギンと海を泳ぐようなピースフルな夢を見たいものである。今宵こそ夢でペンギンに出会えないものか。願わくばケープペンギンで。