当店が所属しているグループ店舗からの依頼で入庫。
信号待ちなどで時折アイドリング不調になり、メーターの
エンジン警告灯が点灯し、症状が悪化するとエンストして
しまい、更に不定期で朝一番エンジンの冷えている時の
かかりが悪くなったりと、様々な不具合が発生して、
乗るのが怖くなってしまうぐらいのコンディション
先ずは現象を確認する為のテストドライブから
暫く運転するも・・・なかなか症状が顔を出しません。
（整備工場あるあるです・・・
）
コンピュータ診断機を接続してフォルトコードの点検！
結果は・・・
2A6F DME バルブトロニック、最小リフト量超過
エラーを一つ拾っていますね！
一度リセットしてからもう一度点検すると異常コードなし
を表示しています。
試運転しても相変わらず変わった様子はなし・・・
不調の症状はすぐに顔を出しません。
ですが、何となく違和感は感じられます
と言うのも、E90は何台か過去に乗ったことがあって、その
感覚と比べると・・・？？
もう少し軽やかにエンジンが廻ったような？
あれ？こんなにもっさりしてたっけ？
BMWならではの駆け抜ける喜び！がもう少し・・・？
あくまでも個人の感覚ですが、違和感から抜け出せない
乗り味でした。
さて、どのように診断していけば良いのか・・・
フォルトを鵜呑みにしても良いのか・・・
様々な考えが頭の中を過りますがなかなかまとまらず、
いつもお世話になっている県外の同業さんに相談。
百戦錬磨のお方なので、車両情報・不具合内容などを
お伝えすると、その症状ならば、こことここは診ましたか？？
流石です
あたかもご自身が車両を目の前にしているかのような
適確かつ細かな部分や考えれる状況のアドバイス！
その上、そこの部分点検するのには専用工具が必要との事
当然、当店には有る訳もなく
そして、今から工具送るので、使って下さい
と、有難き配慮まで・・・
すいません、ありがとうございます
早速、手順に沿って点検開始です！
色々分解しながら・・・
あれやこれやと点検を進めていき
再利用不可の部品や、専用工具も続々と到着！
今回の一番気になる部位の点検に入っていきます！
どんどん分解！
定番故障とも言われているバルブタイミングの点検です。
結果は・・・ ずれて
ない・・・ 異常なし
頭の中ではズレていて修正して完了！のシナリオを思い
描いていたのですが
でも大丈夫、もう一か所ウィークポイントがあるようで。。
気を取り直して分解、点検
真犯人見つけたっ！
タイミングチェーンテンショナーがグズグズで、ロッド部を
指で押すと、本来はかなり手ごたえがないといけないのに
こちらはフニャフニャ。
一緒に手配しておいて良かったー！
下の方が新品で、形状も変わっているし、何よりテンションが
まったく違います！
組付けして・・・
エンジン始動！
既に違いが分かるような・・・吹け上がりが軽い！
テストドライブ！
いい感じです～
駆け抜ける喜びも満喫！（笑）
念のため、一晩エンジン冷やしてから
エンジン始動・・・絶好調～～～
納車後、お客様からも
修理出す前と全然違う
なんか・・別の車になったみたい
と喜びのお言葉まで頂けました！！
ほんとによかったー！
▼ ティーエスカーズの公式ホームページはこちら
