将来の夢とは
初夏の訪れとともに同年代の仲間たちはインターンに参加し始めた。そんな中、私はある葛藤に苛まれている。インターンに参加するか否かという葛藤だ。私の所属している学科は一言で表すのは難であるが、主に半導体の基礎を学ぶことのできる学科である。しかしながら、その分野は多岐にわたり、電磁気学や量子力学、固体物理学、機械材料学など幅広く学んでいる。そこで、自分は将来どの分野の職に就いたら良いか、また、そもそも今自分が学んでいることが会社の功績に直結する企業が存在するのかという疑念を抱いている。そこから大学院に進学した方が良いのではないかという思考も芽生えた。今の自分は社会に出たとしても十分な活躍は見込めない。定期試験では過去問を覚えて単位を取得しているだけ。過去問が無い教科の単位は決まって取得できない。そんな生活を送っていた。20歳でフェラーリを購入できるほどの財力や学力は全くない。しかし、せめて自立して一人で生きていけるだけの収入は得たい。今日からひたすらに模索していくばかりだ。