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【重要なお知らせです!!】
井戸端カイゴの報告ブログについて
2016年4月(第34回)以降の開催報告の詳細は、下記へ移転しました!
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去る6月26日(金)の午後、
井戸端カイゴ ~介護職のための情報交換と交流会~
の、第24回目を開催しました!
今回は東別院の「女性会館」で。
今回は2名(後藤含め3名)という、ごくごく少人数での開催となりました・・・。
参加頂いたお2人、本当にありがとうございました!どちらかが欠ければ、会として成立しませんでした。
でも、これはこれで本当に楽しいのです。人数が少なければ、それだけ一人一人のことを良く知ることができるわけで。
大人数のときのような「化学反応」は少ないのですが、じっくり腰を据えて話ができる、って感じですね。
さて、早速、頑張って執筆します!
それでは、どうぞ~。
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さて、まずはいつもの通り参加者の紹介から。
※男性は○○「氏」、女性は□□「さん」と表記しています。
・Sさん:現在ユニット特養に勤務されています。フロアリーダー兼ユニットリーダーとして奮闘されています。旅行が趣味で、最近も京都へ。サントリーのビール工場で飲んだビールがムチャクチャ上手かったそうです。
・Kさん:住宅型有料老人ホームで勤務。最近は少し充電中です。
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■今回出た主な話題は、こんな感じでした↓
①【リーダーをフォロー・サポートすることが必要?】
『新しいリーダーが誕生したとき、誰がどのようにそのリーダーのフォローやサポートをしますか?』
<参加者の意見>
・「フォローできる人はいない。全くできていないですね。本人次第、というか・・・。」
・「そこが歯がゆい。私の周囲で、リーダー経験者が退職するとき、みんな「二度とリーダーなんてやらない」といって辞めていく。」
・「後藤さんがお勧めしてくれた本(注:『マンガでわかる 介護リーダーのしごと』)を読みましたが、リーダーをサポートする事務の人が出てくるんですよね・・・。現実には、相談員がリーダーをサポートする立場なのでしょうか?」
・「うちの施設では相談員がケアマネを兼務してますから多分そんな余裕はないです」
・「若い介護スタッフ達は、例えば『人数をこなしてくれ』という指示や期待には応えるんです。ですが、リーダーが威圧的な態度を見せたり、人を小ばかにしたような態度を取ったりすると、とたんに『やってられない』って言って心が離れていってしまう。」
・「リーダーをサポートする存在がいないと、リーダーばかり辞めていく現状は変わらないのかな」
・「会社としてリーダーをサポートできる仕組みが整っていない、ということをまず認識しないと無理だと思う。多くの経営者は、リーダーの人材の質が悪いと思っている。」
【後藤の個人的な意見】
『この問題は、私も「なんとかしなくては」と思っています。
介護現場では、リーダーは孤独で苦しく、見返りもほとんどないため誰もやりたがらない。
そして「もう二度とリーダーなんかやりたくない!」と言って介護現場を変わっていく・・・。」
でも多くは会社のマネジメントの問題ですよ、これは。
そりゃ、ほったらかしてリーダーなど育つはずがない。
そもそも、介護職の人たちの多くは、人に何かを伝えるのが上手くない人が多い。そして人に指示したり、仕事を振ったり、人を叱ったりすることも苦手なんだと思う。
そんな人にリーダー任せて、「お前に任せた」といってほったらかして。何もサポートなし、指導もなし。それではリーダーがかわいそうすぎる。また会社も絶対にうまく回っていかないでしょう。
昨年、「介護リーダーのための上手な叱り方」というセミナーを企画しましたが、また、何かやっていきたいと思います。
また、今苦しんでいるリーダーたちには、ぜひ私のところに相談に来てほしいです。現在の状況や悩みをお聞きし、他の施設の現状も踏まえてお話させて頂きます。きっと違った角度で物事を見られるようになりますよ。
一人で悩むなんて割に合いませんよ、絶対(^_^)v。一人で苦しんでいないで、ぜひとも相談してほしいと思います。』
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②【スタッフの教育・指導について】
『以前の会で、「男の人は気づかず結構ボーっとしていて、気が利く女性がそれをカバーしている」という話題があったが、私の施設にもいる。仕事を一気に済ませて、あとはソファに座って利用者と一緒にテレビ見てる。で、気が利く人は空いた時間に爪切りしたりするが、やらない人はやらない。それで回っている。その男性は性格も悪くないし、仕事もしっかりする人。だから、上司も見てみぬふり。』
<参加者の意見>
・「カルテや記録を書きながらソファに座ってお話することはしますが・・・」
・「そういう人は、悪気はないんでしょうね。それが当たり前だと思っているだけで。」
・「老健とか病院とか、比較的忙しいところで仕事した経験のある人は、気が利く人が多い気がします」
・「空き時間に何をするのか、マニュアル化・ルール化すべきではないでしょうか?」
・「上司が一応マニュアルを作ったのだが、上司が舐められている感じで、注意できない感じ。」
・「前に私のいた施設では、他の施設とは介護職員の業務のボリュームが全然違いました。入所者に関する資料とか、記録とか。朝礼でも、細かいことに、あらゆることに対して指示がありましたし。」
【後藤の個人的な意見】
『こういう話って本当に良く聞きますね。この井戸端カイゴでも、この手の悩みが一番多いのではないか?と思います。各職員がどのレベルを当たり前の水準と考えているか、それはつまり、「上司や管理者が、どのくらいの水準での仕事を各職員に求めているか」という問題じゃないかと思います。上司や管理者の質だと思います。でも、その「質の高い管理者」をいかにトップが育てるか?が一番重要だと思います。』
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③【介護職の行う事務仕事について】
『特養などは事務員さんがいるでしょうが、私の有料老人ホームでは「事務職」はいないんですよ・・・。』
<参加者の意見>
・「それはきつい。パートタイムでもいいから欲しいですよね。事務仕事は、事務の好きな人にやってほしいよね。」
・「ほんとほんと。介護の人が事務仕事を強いられるのは、本当にストレス。」
・「私は事務仕事はしたくないです。」
・「老健のときの退所判定なんて最悪でした。一介護職員が作るんですが、作成するのに2~3週間かかるんです。おまけに担当者会議の議事録とかも。録音したものを文字に起こして。もちろん自宅でやってましたよ。」
【後藤の個人的な意見】
『個人的にはですね、介護職の方って事務仕事が本当に苦手な方が多いと思うんですよ。それも、かなりのストレスを感じるくらいの。
事務仕事が苦手⇒事務が後回しになる⇒時間外に嫌々やる⇒「ただ働き残業」になるからますます嫌々に⇒施設や法人に対する不満が高じる・・・
こんなパターンなのではないか、と。
だから、事務は事務が得意な人に一手に引き受けてほしい。介護職の方が介護に集中できるようにしてあげてほしい。
すくなくとも、できるだけ効率良くできるような仕組みを工夫してあげてほしい。難しいとは思いますが・・・。』
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④【仕事のレベルの高さは・・・】
『私の施設に最近入職された看護師さん。これまで病院とか研究機関で仕事されてきたエリート。介護職員のレベルの低さを嘆いている。手際の良さが全然違うし。細かいんですよ。例えばシロップの薬を計量するときも、「計量カップを手に持って計るのではなく水平な場所に置いて、目盛りをしっかり見ながら計ってください」とか・・・。』
<参加者の意見>
・「そういう細かいことの積み重ねが、レベルの高さなんでしょうね」
・「シャンプーの詰め替え用ボトルなども、『これ、しっかり洗っていないですよね?どれだけ菌が発生しているか知っていますか?使うのは、抵抗力のない方なんですよ。』って。もうその通りで、ぐうの音も出ない。でも、『そこまで一度に求めるのは難しいと思いますので、今回は目をつぶります』って、指導力もあるんですよ。」
・「すごい人を採用されましたね。ぜひ辞めないように、しっかり捕まえておいてくださいよ~」
・「ただ細かいだけじゃなくて、説得力があるので、勉強になりますよね。」
【後藤の個人的な意見】
『こういう人のことを、「細かすぎる」って嫌がる人もいるのかもしれませんが、実はこんなの細かくもなんでもない。自分の仕事にこだわったら、必然的に細かくなるはず。
これも、どのレベルを当たり前のレベルに考えているか、ということだと思います。
かの看護師さんが「そんなのやって当然でしょう。」と思っていることが、施設の職員にとっては「そこまでしなくていいでしょう」と思っている。この意識の差が「レベルの差」なのだと私は思います。だから、レベルの高い人ほど余裕がありますし、飽くなき向上心があります。
だって、今自分が行っているレベルは「やって当たり前」のレベルなんだから。
かくいう私も、相当細かい。私の場合はアシスタントへのダメ出し(^^;)。アポの確認メールを送るタイミング、その文中の「て・に・お・は」などなど・・・。』
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■今回の参加者から寄せられた声です。
・気分転換と、他の施設の情報を得るために参加しました。
・リーダーと介護職との間に溝があることに悩んでいます。リーダーに過剰な負担の業務が任されていても、スタッフに理解してもらえない。リーダーがスムーズに働くためには、専門のサポートが必要であると思いました。会社として相談に乗ってもらえないと、リーダーへの負担は軽くならないと思いました。
・自分のいる施設の、他の職員のモチベーションの低さに困っています。今回参加して、他の施設でも同じような事で悩んでいるのだと思いました。
■編集後記
私は、今回の話の中心テーマは「介護リーダーをいかにサポートし育てるか?」だったと思います。みなさんは何を感じられましたでしょうか。
最近、『介護のイメージを変えなければ』という取組があちこちで見られます。「介護のやりがい・夢について壇上で号泣しながらプレゼンする大会(?)」や、「イケメン介護士を発掘するサイト(?)」など・・・。
確かに「イメージ」も大事かもしれません。いや、多分大事なのでしょう・・・。
でも、私個人的には、そんな表面的なイメージなど、正直どうでも良いのではないかと思ってます。
そんな表面的なイメージよりも「100億倍」大事なことは、今この瞬間に、現実に介護リーダーや介護職員たちが抱えている過大なストレスを、いかに軽減できるか、いかに現場(リーダー)をサポートしてあげられるか、ということに対して介護業界はもっともっと真剣に取り組むべきだと、私は考えます。
もちろん、みなさん取り組んではいると思います。でも、私の見る限り、本当にやるべきことがまだまだ全然できていないように見えます。
介護職の人は、「ついやってしまう」「つい自分を犠牲にしてしまう」性質があるから(^_^;)、経営陣もつい甘えてしまう、そんな側面もありそうです。
でも、皆さん、無理なものは「無理!」と声を上げなきゃだめですよ。まずは声を上げましょう。みんなでトップに訴えていく。もし、どれだけ訴えても、トップが全く動かないのなら、そのときは潮時でしょうね(^O^)/。
私も、微力ながらもこの「井戸端カイゴ」を続け、皆さんのストレスを少しでも軽減できれば嬉しいですし、様々な取り組みもしていきたいと思っています。
では、また。
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★お問合せや参加申し込みは下記まで。
goto●aqua-brain.co.jp (●を@に置き換えて送信してください)
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■次回の開催概要
【日時】平成27年7月24日(金) 13:15頃~16:30(13:00開場)
【場所】<上前津>名古屋市 中生涯学習センター(第3集会室)
<地下鉄>名城線「上前津」下車6番出口より南へ約250m
<駐車場>20台(30分以上1回300円)
【参加費】500円
【定員】15名
【主催】TSC事務局(こころLink内) 後藤 剛
★こころLink公式サイト
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