こんばんは!TSBBC(鈴木尚広ベースボールクリニック)です。
今年のプロ野球は注目選手が多く見ていても面白いですね。
テレビやインターネットなどのメディアで注目選手の動きを分析した特集などがよく流れています。
この前も、佐々木投手と大谷投手の投げ方での共通点があるといった特集がありました。
もしかしたら、注目されている動作のマネをすると速いボールが投げられるかもしれません!
ここで注意です。その共通点の動きだけをマネをすればいいわけではありません。
どのような点に気をつけてマネをしたらいいのか、動きから考えてみましょう。
🟩佐々木投手と大谷投手の共通の動きは何?
プレートを蹴った後に、勢いよくお尻が上がっています。
この動作が、軸足に溜まった力を上半身へ連動していきボールへ力を伝えていると言われています。
結果、球速が速くなり力のあるボールを投げられるようになる。
では、プレートを力強く蹴ってお尻を上げるような身体の使い方をマネすれば、速いボールの投げられるのか?
🟩動きだけマネをするとこうなってしまう。
お尻が上がるように軸足を蹴る意識が強くなると、上体が前へ突っ込んでしまいバランスを崩した投げ方になってしまいます。
体重移動がスムーズにできないので下半身から上半身への運動連鎖も乱れてしまい、ボールへ力が伝わりにくくなります。
球速やキレが悪くなり、コントロールも乱れてしまいます。
🟩ポイントは前足の腿裏にある。
お尻を上げるような動作をするには、体重移動、運動連鎖といった身体の使い方が重要になってきます。
軸足に溜めたパワーを体重移動したときに踏み込んだ前足へしっかり支えられないと上体が突っ込んでしまいますよね。
踏み込んだ時に、前足でしっかり支えると腿裏のハムストリングスが働いて前足が安定して体幹も安定するので上体も突っ込まなくなります。
すると、軸足でプレートを蹴った時に前足の腿裏で前へ行こうとする力を支える反動で、蹴り上げた軸足のお尻が自然と上がってくると思います。
と同時に股関節を支点に上半身が折れてきて体幹から上肢へ運動連鎖が起こり、ボールへ力が伝わっていきます。
この時に、前足のハムストリングスと蹴り上げる軸足のハムストリングスを優位に使えるような身体の使い方と下半身のパワーが必要になってきます。
🟩ハムストリングスを優位に使う練習方法!
次の2つの動きをやってください。
1、内ももトントン
・腰幅くらいに足を開いて左足前、右足後ろの姿勢をとり、骨盤が正面を向くように右股関節を内側に締めます。
・上半身は背中を丸めて軽く前傾姿勢をして、腕はだらーんとします。
・大腿内側後面のハムストリングスを10回叩きます。
・足を反対にして同じように行います。
2、股関節スクワット 変法
・腰幅くらいに足を開いて左足前、右足後ろの姿勢をとります。
・左右の股関節前面の付け根を触ります。
この姿勢のまま、お辞儀をする動作を10回繰り返します。
・足を反対にして同じように繰り返します。
体重移動でハムストリングスの使い方を覚えることで、下半身が力強く使えるようになります。
そして、踏み込んだ前足の反動で下半身と上半身が連動して、自然と軸足のお尻も上がるようになってきます。
無理に注目されている動きだけをマネしてもいい投げ方にはなりません。
しっかり連動した身体の使い方を覚えていきましょう。
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