【1】イギリス
①百年戦争(1339-1453)
・イングランド(プランタジネット朝)とフランス(カペー朝)との戦い
※基本的に英仏は仲が悪い。
※1453年はW年号であり、ビザンツの滅亡と同年である。
※ジャンヌダルクの活躍は1427年、オルレアンの戦い。
②ばら戦争…イギリス内部における内戦
ランカスター家とヨーク家との争い
<チューダー朝>
③ヘンリ7世(1485~)
【第一次囲い込み運動】
羊の牧羊場を作るために労働者(奴隷)を追い出してしまい、浮浪者があふれる
→囲い込み禁止
④ヘンリ8世(1509~)
国王至上主義(首長令(首長法))…国教会成立
※王妃キャサリンとの愛は冷め切っており、恋人アン・ブーリンとの結婚を熱望していた
だからしゃーなしに離婚を禁止しているカトリックを離れ、国教会を設立したとんでもない人
→アン・ブーリンとの間に生まれたのがエリザベス1世。しかし男子が生まれなかったためアン・ブーリンを処刑している。
※トマス・モアを処刑したのもヘンリ8世
▲ハンス・ホルバイン画『トマス・モア』
※「羊が人を食い殺している」の言葉で有名。囲い込みを批判。
『ユートピア』の作者。15Cの人物。(センター出題歴あり)
⑤エドワード6世…わずか十六才で夭折。試験には出ない。
※クイズネタでは『王子と乞食』のモデル。
※また、日記を書く習慣があり、英語で書かれた最古の日記といわれる。
※その後、ジェーン・グレイ(母方の祖母がヘンリ8世の妹なので継承権はある)が「9日間の女王」として即位するがロンドン塔で処刑。
⑥メアリ1世(通称血まみれのメアリ【ブラッディ・メアリ】)
・カール5世と結婚したが破談
・プロテスタントを迫害、300人以上を殺す(なのでブラッディメアリ)
・イギリス史上初の女王
・スペインとの関係を修復するため、スペイン王フェリペ2世と結婚
・イタリア戦争でカレーを失い、フランスに残るイギリス領はなくなった。
※カクテルの「ブラッディ・メアリ」は要するにトマトジュースのこと
⑦エリザベス1世(鉄の処女、子供がいなかったためここでチューダー朝は滅亡)
▲エリザベス1世
・ばら戦争の結果、ジェントリ(大地主)が出現
・国王が宗教のトップに立つ(国教法)
・毛織物業が発展(”羊が人を食べている”byトマス=モア)→囲い込み
・スペインとの経済対立→ネーデルラント独立紛争
・1588年、アルマダ(スペイン無敵艦隊)を破る
(このときの司令官がホーキンズ、副提督がドレーク。南アメリカと南極の間にあるドレーク海峡は彼の名前からつけられた。マガリャンイスにつぐ二度目の世界一周。なお、ドレーク海峡付近はいつも海が荒れているため「絶叫する60度」と呼ばれている)
▲「ぼくーは かいぞく なーのだー うみの 男 なのだー」
→ドレークの戦術…火のついた船を相手の船に突撃させる
※世界一周ののち、金銀財宝をありったけエリザベス一世に献上。当時の国家予算に匹敵するらしい。通称「ドラコ(ラテン語で悪魔の化身・ドラゴン)」
・東インド会社設立(1600)→関ケ原と同年
<論述テーマ>
フランスの絶対王政とイギリスの絶対王政の違いは何か?
→常備軍
・だって、イギリスにはドーバー海峡あるから常備軍いらんじゃん!フランスは陸続きでじゃんじゃか攻められるけど!