さて、大問4、鬼門の江戸時代です。
(ちなみにアバランチは江戸時代を専攻していました)
→なんで苦手なんだろう?
19.参勤交代と大名について
①は一瞬「はあ?」となる問題ですね。参勤交代の行先は京都ではありません。江戸です。
②目付は大名ではなく旗本を監督するものです。大名を監督するのは「大目付」。
③外様大名に実権まで与えたら大変なことになりますね。土地だけ与えて、遠くに配置すればいいのです。そこまで内野聖陽や星野源徳川家康や秀忠はバカではありません。答えは④です。
※なぜそんなことになったのか?家康は自分の軍勢と嫡男・秀忠の12万だけで関ケ原を乗り切るつもりだったのです。他の軍の力なぞは借りるつもりはなかった。しかし、偉大ならぬ跡取り・星野源が逃げて秀忠が「遅参」してしまった。だから他の大名の力を借りざるを得なくなり、堀北真希と結婚したうらやましい山本耕史演じる石田三成や香川照之演じる大谷刑部と対決せざるを得なかった。一日で終わりましたが。でも、結局親藩・譜代・外様に分ける原因となったのが「真田」にあるのは否めません。さすが草刈正雄真田昌幸。
20.江戸時代の代表的特産物
藍=徳島、紅花=出羽、砂糖=薩摩、楮=高知、あたりを知っておけば十分でしょう。
特に徳島の独立野球チームはインディゴソックスといいます。野球のメジャーのホワイトソックスやレッドソックスになぞらえて作っています。インディゴは「藍」のこと。
X.もちろん紅花=出羽→秋田県です。
Y.西陣は京都。関西の受験生に有利な問題です。
答はもちろんa-dの②ですね。なお、bは藍の徳島、cは桐生織と考えられます。
21.吉宗の政治について
吉宗は洋書の輸入をやわらげています。今までは「洋書」は全部だめでしたが、「実用書」はOKにした。このとき飢饉があったので、その飢饉対策に外国の技術を導入しようとしたようです。なお、吉宗のあと田沼の時代に浅間山が噴火し、その火山灰はフランスまで行き、セーヌ川を凍らせ、小麦の凶作を招き、フランス革命の遠因になっています。よってXが誤。
また、吉宗は目安箱を導入しています。これをもじったのが「めやす」⇒「めだか」→「めだかばこ」⇒「めだかボックス」という西尾維新原作の漫画です。
この目安箱は将軍しかあけられず、将軍しか中を見られず、将軍自らが中をあけてみており、必ず投書した人の名前を書かなくてはならない仕組みでした。この結果作られたものが「小石川養生所」のちの東大医学部の前身と、江戸町火消です。よって正。
誤-正の組み合わせなので③が答。
※なお、小石川養生所の投書を行ったのが実在の医師・小川笙船(おがわ・しょうせん)、通称赤ひげ先生。大河ドラマ「八代将軍吉宗」にも登場しています。また、黒澤明監督の「赤ひげ」のモデルでもあります。
22.只野真葛の生涯
大河ドラマか連続テレビ小説にでもなりそうな話ですが、問題はいたって普通です。
まず、アは林子平の著作。『慎機論』か『海国兵談』か。もちろん『海国兵談』です。『開国』ではありませんよ。もちろん『兵団』はドラえもんの鉄人兵団か調査兵団で駆逐してやるの人です。『慎機論』は渡辺崋山の本です。
イは曲亭馬琴の作品ですから「南総里見八犬伝」を選びます。BLが好きな方は知っている人もいるでしょう。なお、「東海道中膝栗毛」は十返舎一九です。答えは②です。
23.古文
これは古文の問題ですね。まずaは、「富にも禄にも官位にも不足なし」といっています。とうとうセンターも田沼の凄さに気づいたか。というわけでaの選択肢はアウト、自動的にbが○。次にc(時間短縮です)、ちょっとわかりにくいですが、dが明らかに文章中の「国をひらきて」の工藤平助の考えに合致していないのでb-cが正解となり、答えは③となります。最上徳内の名前を出す必要があったのか。
24.年号クイズです。
①シドッチが密入国したのは新井白石の時代。新井白石は17Cの人物です。
よってこれだけが明らかに時代が違う。答えは即座に①です。