1.主権=ボーダンの原則
①封建国家は主権国家ではない(皇帝が権力を持っていない、中央集権ではない)
②なぜ中央集権なのか→経済的な発展を目指す
③なぜ中央集権なのか→欧州から考えるオスマン帝国の圧力
<主権国家が出現した要因となった戦争=イタリア戦争>
ハプスブルグ家とヴァロア朝フランスとの戦争
→諸侯同士では収拾不可
<欧州の主権国家出現を完全実現した戦争=三十年戦争>
スイスなどが独立
2.主権国家の立役者=絶対王政
①常備軍と官僚
②ボーダン…フランスのアンリ4世に影響を与える
▲ジャン・ボーダン(ボダンとも)
③王権神授説(フィルマーとボシュエ)
▲変な顔だが有名人。R.フィルマー
▲こっちの顔は普通。ジャン・ボシュエ
フィルマーの著書『家父長制論』
ボシュエの著書『世界史論』
④重商主義(商売を重視し、経済活動を活発にする)
※流通過程に焦点を当てて経済を発展させる
★国家による産業政策 コルベール(ルイ14世の財務長官)
▲ジャン・バティスト・コルベール
→フランス・東インド会社の設立
3.スペインにおける絶対王政(14C)
①もっとも早い時期に絶対王政確立…1492年レコンキスタ完成
(コロンブス出立と同年)
※スペイン王国そのものは1479年に完成していた
②1516-1556 カルロス1世(ハプスブルク家スペインの始祖 カール5世と同じ)
1519年 フランソワ1世を破り神聖ローマ皇帝となる
(このとき援助したのがアウフスブルクのフッガー家)
→フランスのフランソワ1世はドイツとスペインにはさみうち
→イタリアに領土を求めて戦争をふっかける
★オスマン帝国に海戦ふっかけて負ける(プレヴェサの海戦 1538)
(このときのオスマン帝国のスルタンはスレイマン1世)
③カルロス1世の息子…フェリペがスペインの王となる(フェリペ2世)
→継承した領土…スペイン、イタリアのミラノ、ネーデルラント、シチリアなど
★イタリア戦争に介入、終わる(カトー・カンブレジ条約)
★1571年、レパントの海戦でオスマンを滅ぼす(このときセルバンテスが左腕をなくす)
▲どんどんどん、どんき~『ドン・キ・ホーテ』の作者
ミゲル・セルバンテス
1580年ポルトガルを併合、「太陽の沈まぬ国」と言われる
1588年 アルマダ(スペイン無敵艦隊の別名)がエリザベス1世率いるイギリス軍に敗北
(日本では秀吉の時代。刀狩)
⑤オランダ独立戦争(ネーデルラント独立戦争)
・リーダー…オラニエ公ウィレム
・北(ゴイセン【カルヴァン派】)、南(カトリック)
・北部10州がユトレヒト同盟を結んでスペイン本国と対立、1581年にネーデルラント連邦共和国が成立→商業の中心地がアントウェルペンからアムステルダムへ
・1648年ウエストファリア条約で国際的に独立達成