【1.王安石の改革】

①センターにも出題 王安石=神宗(45歳で宰相になった苦労人)

②青苗法(政府が低金利で農民に金を貸す)、均輸法、市易法、募役法、保甲法、保馬法

③市易法…商人に低金利で金を貸す

④新法党(王安石)vs旧法党(司馬光)→宋の弱体化

【2.女真族の展開】

①1115年…金の建国 建国者:完顔阿骨打(ワンヤンアグダ)

②金と宋が組んで遼が滅亡→遼の王族のひとり耶律大石が西遼(カラ・キタイ)を建国

③1127年 金が攻め込んで宋を滅亡させる(靖康の変)

【3.金の政治】

①基本的には「胡人」の政治…辮髪(ラーメンマンみたいな。)

※女真族が次に王朝をたてるのは「清」なので、それ以外はラーメンマンではない。

②猛安・謀克の制…軍事組織と行政組織をそのまま適応する

③金の滅亡…1234年(覚えやすい!) モンゴルによる

【4.逃げた南宋】

①靖康の変で逃げた南宋…秦檜(和平派)と岳飛(強硬論)の論争

②岳飛暗殺

③南宋滅亡(1278年)

【宋の文化】

①士大夫(支配者)→佃戸(被支配者)

②江浙(こうせつ。蘇湖でも可)熟すれば天下足る…江浙(長江)。江蘇省、浙江省の別名

③占城稲の伝播

④陶磁器(青磁・白磁)の伝播[景徳鎮]

⑤紙幣の登場…北宋時代「交子」/南宋時代「会子」

⑥朱熹(大義名分論=朱子学・理気二元論)と陸九援(陽明学の祖・心即理)の登場

⑦徽宗(北宋最後の皇帝)の『桃鳩図』(とうきゅうず)

⑧唐代八代家…欧陽脩・蘇洵・蘇軾・曾謍(そうぎょう)・王安石

※王安石はいるけど司馬光はいない

⑨欧陽脩の『新唐書』、『新五代誌』、司馬光『資治通鑑』

蘇軾の「赤壁賦」

★論述テーマ 唐・宋の都市比較

【比較問題はとにかく比べること】

①唐

政治都市…長安(整然とした区画整備)

※市場がつくられたが、それは官営であり、民間は自由に市場を開けなかった

②宋

・宋は24時間営業!

・瓦市…24時間運営している都市。

・行・作の発展…同業者組合(ヨーロッパのギルド、日本の株仲間のようなもの)

▲『清明上河図』張澤端(ちょう・たくたん)

→宋の町の発展を書いた絵

※宋の絵・文化は写実的、唐はそうではなく国際色豊か

【ダウ船とジャンク船】

唐の黄巣の乱で広州が荒廃し、ムスリム商人が来れなくなる(イスラムは商売を推奨している宗教である)

▲ダウ船(三角の帆がポイント)

▲ジャンク船(中国商人がこれに乗って東南アジアまで向かう)

【唐三彩と青磁・白磁】

▲唐三彩。色が三つしかないことに由来(→唐)

▲青磁・白磁(長崎県美術館蔵)