同じく「ぬ」ですが、

これは4種類あります。

「ず・ず・ず・ぬ・ね・〇」で活用する、打消の助動詞「ず」の連体形「ぬ」か。

「ね・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね」で活用する、完了・存続の助動詞「ぬ」の終止形の「ぬ」か。

または「寝」の終止形のひらがな表記「ぬ」か。

ナ変動詞「死ぬ」「往ぬ」「去ぬ」の活用語尾か。

 

「死・往・去」があればナ変。

「寝る」と訳せれば「寝」。これはイケるでしょう。

 

上を見ます。

「ず」は未然形接続ですので、未然形なら打消、連用形なら完了・存続です。

これできまればいいのですが…

 

さらに下を見ます。「体言」があれば「打消」。これがかなり使えます。

さらにさらに、下に「めらめらまなべ(めり・らし・まじ・なり・べし・らむ)」があればこれは終止形接続なので完了存続の「ぬ」です。

 

 

さらにまだまだひっかけが。

文末にある場合は一番ひっかけが多く、係助詞「ぞ・なむ・や・か」があれば係り結びの法則で文末が連体形に化けますので、ここの「ぬ」はウチケシです。文末にあるから終止形だ、だから完了だ、としないように。