問1 まずDNAの二連鎖は1連鎖のRNAに移される。この過程を転写というが、このRNAのことをm(メッセンジャー)RNAということを覚えておくこと。答えは②である。
問2 ふつうならばシャルガフの法則によりA(アデニン)がT(チミン)に、G(グアニン)はC(シトシン)と相補性を持つが、RNAになったときはAはU(ウラシル)に変わる。よってふつうならACTGACCTTになるのだが、RNAにチミンはないので、全部TがUに変化する。
ACUGACCUUである④が正解となる。
(1)
これは問題をしっかり読むだけです。
塩基の3つの並びを「コドン」といいますが、AUGのコドンは、左から1番目、上から3番目の部分より、メチオニンを構成します。これで①③に絞れます。
次に、ロイシンは①も③も同じなので調べません。四つ目のUCUのコドンがトレオニンなら①、セリンなら③です。ちなみにセリンは非必須アミノ酸ですが、これがないと糖尿病などで死に至る重要なアミノ酸です。
UCの時点で左から2つめ、一番上ですので全部セリン。よって「③」となります。中学生でもいけますね。
(2)
数学っぽい問題ですね。バリンを構成するのはGではじまる4つがあります。
また、プロリンを構成するのはCで始まる4つです。
ただし、ヒスチジンはCAUのコドンとCACのコドンしかありませんので2つ。
これの組み合わせを考えます。もちろん、4×4×2=32通りですので、答えは「④」です。