①まず接眼レンズを取り付けます。これは鏡筒内部にゴミが入るのを防ぐためです。※ここは問題ではありません。
②つぎに対物レンズを低倍率のものからつけます。…エ
③さらに、いったん横から見てプレパラートに対物レンズを近づけます。もしこれが「覗きながら近づける」だと、プレパラートにぶつかって硝子やレンズを傷つける可能性があるからです。…ア
④戻しながら焦点を合わせます…ウ
⑤光の量を調節します。…イ
エ→ア→ウ→イです。
顕微鏡は上下左右が反対になるので、左下に動かしたいときは右上にプレパラートを動かします。
答→②
「顆粒」という言葉から考えて、ミトコンドリアの可能性が最も高いです。液胞は大きく発達しており、「顆粒」とは言い難く、葉緑体は表皮細胞にはありません。細胞質基質は液状なので誤りです。
今回の大物、計算問題です。問題を確認してみましょう。
文章中に「接眼ミクロメーター10目盛を移動するのに2秒」と書いてあります。
まず、対物ミクロメーターには決まった長さのメモリがついています。
1mmの100分の1ですので、10μmです。
「下のような対応関係になった」とありますが、これから判断すると、対物ミクロメーター2メモリが接眼ミクロメーター7メモリに対応することがわかります。ということは接眼ミクロメーター7メモリは20μmです。1メモリは20÷7で約2.9μmであることがわかります。
つまり、2.9μm×10=29μmを2秒で進むので、1分だと29×30=870μm進みます。これが速さです。一番近いのは④です。
問5 倍率を4分の1倍にした、ということなので、対物ミクロメーターの長さは4倍になります。
つまり、1目盛は2.9×4=11.6μmです。
これが15メモリありますので、11.6×15=174μmとなります。答えは②です。
問6 酢酸カーミン溶液は核を染めます。よって①②③のどれかに絞れます。
また、酢酸(酸化物質)は塩酸などと同じく固定の役割ももちますので、顆粒の移動速度は下がります。よって③が正解です。