簡単にセンター世界史をまとめていきます。
近現代を中心に。
a サラミスの海戦は、アケメネス朝ではなく、ペルシャ戦争の一環でギリシアとペルシャが戦った戦争。よって誤。
b カイロネイアの戦いは、アレキサンドリア大王と書いてある本もあるが、教科書ではフィリッポス2世がアテネ・テーベ連合軍を倒した戦い、よってスパルタではないので誤。
答⇒④
③が明らかな間違い。ビザンツ帝国ではなく、アラブ諸国が置いたのがミスル。
①唐は安南都護府、西域都護府などを置いて守らせた。
※最初は漢が西域都護府を置かせたのが最初。唐は安南、安北、安西、安東、単于(ぜんう)・北庭(ほくば)がある。阿倍仲麻呂は安南。都護府には現地の異民族が就任し、これを羈縻(きび)政策と呼んでいる。
②シチリアはローマ最初の属州となっている。
④外蒙古などにわけられていた。
答⇒③
21 一問一答系なので一撃でわかってほしいが、ハンガリーは特殊な歴史を持った国で、入試にも頻出の国である。
②モンゴルはウィーン占領をしていない(最大版図はトルコのイスタンブルまで)ので消える。
③フン族が建てたのはフンガリーもといハンガリー。ブルガリアはブルガール人である。ヴォルガ川と語源は同じである。
④ニコポリスの戦いは1396年に十字軍の一環としてバヤジット2世が行ったもの。しかも十字軍は負けている。よって間違い。
答⇒①
22 香港はaで台湾はb。これは言ってはいけないが常識の範囲内だろう。
ということで②③がカットされる。
そして19世紀にイギリスが持っていたものであるが、日本史を中学生時代にやっていれば、日『清』戦争で日本が台湾を清から割譲したことを覚えているだろう。よって1894年の日清戦争当時は香港はイギリス(アヘン戦争による割譲)領土であった。(金田一少年にもありましたね)
答⇒①
23 国民政府は1911年に孫文が作ったもの。孫文の死後、汪兆銘の国民政府(広東国民政府)と蒋介石(南京国民政府)の国民政府に分かれる。
①二十一箇条の要求は第一次世界大戦中の1911年に日本の首相・大隈が袁世凱に向けて出したもので、国民政府に向けてではない。
③北京議定書は1901年に『清』が列強となした取り決めなので、これは誤り。
④中ソ友好同盟相互援助条約は東西冷戦間もない中中国(中華人民共和国)がソ連と結んだ条約なので誤り。
答⇒②(不平等条約の改正を第一とした)
第二次世界大戦後の出来事であることに注意すること。文章は全部正しい。
②コミンテルンは極端に言えば、資本主義に対して出されたアンチテーゼである。レーニンが作り出したもの。
③四か国条約は軍縮条約で、ワシントン条約の際に結ばれたもの。日英同盟が破棄され、アメリカがフィリピンを統治する意思を固める基となった。1922年調印。
④パクス・ブリタニカ(イギリスの平和)は19世紀におけるイギリスをもとにした平和状態を指すもの。第二次世界大戦前である。
答⇒①
名前からして「アラブ人と結んだ」というところから「フサイン」を選んで欲しいところだが…
このころのイギリスの三枚舌外交はよく聞かれるところなので見ておく。
・サイクス=ピコ協定…西アジアの分割に関する協定。
・フサイン=マクマホン協定…アラブ人がイスラエルをおさめていいよ、という約束をした協定
・バルフォア宣言…パレスチナ人の国家をつくることを約束したもの。
これより、サイクス・ピコ協定がはずれる。
さらに、平和十原則はネール(ネルー)・周恩来の会談(1955)で決められたものであり、ウィルソンではないので
答⇒①
26 おいおい!という選択肢がいくつか入っている。笑ってしまった。
①初飛行はもちろん日本の二宮忠八…と言いたいが、これは世界史なので「ライト兄弟」。
②ダイナマイトはもちろんアルフレッド・ノーベル。ちなみにノーベルの父も発明家で、ベニヤ板を発明している。
④ヘルムホルツは電磁波の研究や色彩・補色の研究で有名である。ちなみに、一応ガソリンエンジンの発明者は今や高級車として超有名になった技師・ベンツである。
答⇒③
27 毎回難しい六択だが、今回も変だ。
まずは戦前と戦後にわけると、bのゲルニカ爆撃はピカソの名画「ゲルニカ」から、1937年のスペイン内戦と判断したい。そして残りが戦後である。よって、③④しか残らない。
aはNATOによる空爆。私もこれはテレビで見ている。(湾岸戦争もギリギリ覚えている世代である)
bのシナイ半島の占領は知らない。これは1967年、第三次中東戦争だからである。私はこのブログの名前の通り、まだ生まれていないのである。
このあたり、社会人受験者が「倫理政経」「現代社会」「世界史」に強いと言われるゆえんである。ベルリンの壁崩壊・ソ連崩壊・同時多発テロ、阪神大震災。ビンラディン逮捕、フセイン絞首刑、自民党崩壊、細川護煕などは間近で経験しているのである。
よって、b⇒c⇒aの④が正解である。