【恒常性】…ホメオスタシス。一定に体の中を保つ性質。

血液…血管内を流れる液体

赤血球、白血球、血小板…有形

※赤血球に核はない。酸素を運搬。白血球に核はある。免疫にかかわる。血小板に核はない。いわゆる「かさぶた」「つ(九州方言)」である。

血小板が働いて血液を止めることを「血液凝固」という。フィブリンが働く。

血しょう…液体

組織液…組織の細胞間を満たす

リンパ液…リンパ管を流れる、熱がでたりすると腫れる。リンパ球(白血球の一部)がある。

 

【血管系】

血管系…動脈、静脈、毛細血管に分かれる

※閉鎖血管系は毛細血管がない。(ヒト、サルなど)

※開放血管系は毛細血管がある。(エビ、バッタなど)

心臓の自動性…心臓は動き続けていないと死ぬので、右心房にある洞房結節に生じる周期的な興奮によって動いている。これが働かなくなるとペースメーカーを入れる。

※静脈には逆流を防ぐ弁がある。

 

【血液の運搬】

体循環…全身をめぐる循環/肺循環…肺をめぐる循環

酸素…血液中のヘモグロビンによって運ばれる

肺では、ヘモグロビンは酸素とつながって「酸素ヘモグロビン」となる。

 

【酸素解離曲線】

(2)肺胞での酸素分圧を100mmHg、二酸化炭素分圧を40mmHg、組織での酸素分圧を30mmHg、二酸化炭素分圧を70mmHgとする。このとき、全ヘモグロビンの何%を組織で離すか。

→組織の二酸化炭素分圧は70mmHg、肺胞は二酸化炭素分圧が40mmHg。

ここで、肺胞の酸素分圧を100mmHgなのでそれと二酸化炭素分圧40mmHgの交点を見ると酸素ヘモグロビンの割合は95%。

また、組織での酸素分圧は30mmHgで二酸化炭素分圧が70mmHgより、酸素ヘモグロビンの割合は30%。よって95-30=65%の酸素をはなす。

※この「65%」という数値は変わらないので覚えておくとよい。

 

【肝臓】…沈黙の臓器

・人体で一番重い臓器。なお、なかなか病気になっても症状を見せないことから発見が遅れやすく、「沈黙の臓器」と呼ばれる。

・肝門脈、肝静脈から入った血液がまあさまざまなことをする。

・覚え方は「にげた豚」

に…尿素生成

げ…解毒作用/血糖値

た…タンパク質生成

ぶ…ブドウ糖貯蓄

た…胆汁の生成

※単位は「肝小葉」。腎小体と区別。

 

【腎臓】

・腎小体とネフロンからなる。

・腎小体…マルピーギ小体と細尿管

・ネフロン…糸球体をボーマンのうという袋状の組織が覆っている。

・老廃物を尿として排出する働きがある。

・イヌリンなど腎臓で吸収されない物質を使用する計算問題がでるので注意。

 

〔イヌリン濃縮率問題〕

原尿中のイヌリン濃度が0.1%で、尿中のイヌリン濃度は12%、1日の尿量は1.5リットルだった。
(1) このときの原尿量は、1日あたり何リットルか
(2) 血しょう中の尿素量が0.03%、尿中では2%として尿素の再吸収率を求めよ。

(1)イヌリンは分解されないので、そのまま残る。

つまり、原尿中のイヌリンの「」と血しょう中のイヌリンの「」と尿中のイヌリンの「」は同じなのである。これを使う。

(1)尿の中のイヌリン濃縮率は1÷0.12=120倍。よって、尿の量は120×1.5=180Lである。

(2)血しょう中の尿素は180×0.03=24で、尿中では1.5×0.02=300である。

よって再吸収率は44.444・・・%となる。

 

【交感神経、副交感神経】

内分泌系…間脳の視床下部と脳下垂体が働いてホルモンをだし、体内環境をととのえる仕組み。

 

【ホルモン】

覚えるべきは6つ。

まずはこの6つを覚える。

バソプレシン

チロキシン

グルカゴン

インシュリン(インスリン)

アドレナリン

糖質コルチコイド

 

さらに、これがどこから出るかも覚える。

脳下垂体後葉…バソプレシン(後葉=バック)

甲状腺…チロキシン(犬の名前はチロ 「状」という漢字に犬がいる)

膵臓ランゲルハンス島A細胞…グルカゴン(Aなのに濁る)

膵臓ランゲルハンス島B細胞…インスリン(Bなのに濁らない)

副腎髄質…アドレナリン

副腎皮質…糖質コルチコイド ※あ づい ひ とう(熱い秘湯)

※大事!何をしているかを覚える

バソプレシン…腎臓での水の再吸収促進(再=バック)

ここからがポイント!あがりすぎた血糖値の減少はインスリンだけ!

あとは増加!グルカゴンも糖質(これは見た目「糖」だから一発)コルチコイドも、チロキシンも全部血糖値を上げる。

 

【ホルモン2】

残るは3つ。

脳下垂体前葉から出る甲状腺刺激ホルモンと副腎皮質刺激ホルモン。

甲状腺刺激ホルモンが多すぎれば有名なパセドウ病になり、少なければ小人症とも言われるものになる。

副腎皮質刺激ホルモンがすくなくなるととにかく何でもやばい。

 

副腎皮質から出る鉱質コルチコイド。

高血圧をもたらす場合がある。