沢内康太シリーズの第2作は「製粉慕情」。高校生になった康太は、柔道部に入り、卒業時には黒帯2段へ。冬はスキー、夏は遠泳た登山と、体力造りの傍ら、読書ではドふとえふすきーを始めとするロシア文学に熱中、また、映画鑑賞も国立近代美術館フィルム・ライブラリーに通い続け、無声映画から世界のあらゆる名作を堪能。いわば文武両道に秀でた青年五なった一方で、たまたま知り合った米軍将校の娘と懇意になり、彼女がハワイに帰国した後を追って海外旅行が解禁になったばかりの時代に、家庭教師や様々なアルバイトで貯めた資金を使って、親友2人と一緒に客船に載ってハワイへ。その後、アメリカ留学を目指して勉強するも、留学費用を捻出できず、奨学金付きの留学を狙うもなかなか成功しない時、突然、ハワイの彼女の母親からの国際電話が! なんと彼女が白人男性からプロポーズされたとんこと。慌てて友人たちから崗円を集めてアメリカに飛ぶも、映画「卒業」みたいに花嫁奪還はならず失恋。こうして康太の青春時代は終わったのです。まさに昭和の「太平洋をまたぐ恋」の悲しい結末。
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