2019年1月
高田馬場〜早稲田〜目白をまわる長めのお散歩へ。
第一歩として、まずは腹ごしらえ。
何年か前に、早大であった講演会を聞きに行った際、学バスに乗らずに歩いて行った。そのとき、ミャンマー料理店の看板をたくさん目にして、馬場がリトルヤンゴンと呼ばれていることを知る。でもって、いつか馬場へミャンマー料理を食べに行こうと決意。
というのも、2011年に、『独裁者の教養』(安田峰俊)を読みミャンマーのシャン州(というかワ州)のことを知り、そこから『アヘン王国潜入記』(高野秀行)を読んで、めっちゃ面白かったから。
馬場のミャンマー料理屋さんはシャン族のお料理が多いとのこと。
で、本を読んでから早8年、やっとミャンマー料理を食べに行けた!!!
行ったのは、高田馬場駅の目の前の「ノング インレイ」というお店。インレー湖という意味だそう。
メトロの「Find My Tokyo」のCMにも出てたけど、「孤独のグルメ」で五郎さんが訪れたお店なの♡
昭和ちっくな古くて暗い怪しげなビルの奥にあり、開店と同時に入店。ぼったくられやしないかちょっとヒヤヒヤ。
が、ただ単に一番乗りだっただけで、すぐに満席に。
私が帰るまでに来たお客さんは、日本人はすべて中年女性、ミャンマー人はすべて若い男の子という、面白い客層でした。
○シャン風高菜漬け炒め
上:五郎さんが食べた「シャン風高菜漬け炒め(豚肉)」左下:五郎さんが食べた「もち米」
古漬けの高菜と豚肉を炒めたものなんだけど、高菜漬けがすっごく酸っぱい!
そして辛い!!
でもね、ご飯に合う!!!
くせになる♡
辛くて酸っぱいけど、日本人の口に合うと思う。
○シャンカウスエ(スープ入り)
すごく寒い日だったので、あったかいスープもほしくて汁麺もオーダー。
五郎さんが注文した牛ベースではなく、鶏だしの麺にしてみた。
麺は米の麺。これは平麺。
メニューによって麺の形状は違うみたい。でもお米の麺が基本みたい。
とてもやわらかくてやさしい味。
付け合わせに高菜漬け(もちろん酸っぱいやつね)が付くので、それを入れたり、テーブルにある唐辛子(オイル漬け・粉・酢漬け)を入れてもっとスパシーにもできる。
○揚げシャン豆腐
ヒヨコ豆のお豆腐を揚げたもの。
食感と味は、ゆるくてやわらかいくず餅っぽい。
これもクセになるうまさ!
お水の器がとてもかわいらしかった♡
ビールは、東南アジアのビールにありがちな薄い味なんだけど、辛くて酸っぱいお料理にはとても合う。
私、四半世紀ほど前にミャンマーに半日だけ足を踏み入れたことがある。
雲南省に行ったとき、中国人向けの日帰りのミャンマーツアーに紛れ込んだの。
(たぶん、雲南省に住む少数民族とミャンマーに住む少数民族が同じ民族で、その人たちの行き来を簡易化するルール(パスポートのチェックなしとかそういう制度)を中国人全体に拡大してたんだと思う。もちろん、私は日本人なのでそのルールは適用されないんだけど、絶対に中国語をしゃべるなと現地の旅行会社の人に念を押されて、やっと参加できた。当時は中国語がほとんど話せなかったので(今もうまくないけど)、一言話せば中国人じゃないとすぐにわかるから。)
夏のすごく暑い日で、小さいお店でかき氷(というかベトナムのチェーみたいな感じの冷たいスイーツ)を食べたの。行ったはいいけど、言葉はわからないし買いたいものも特にないし、すっごく小さい村であっという間に観光(というか見るべきものは何もないのでただ端から端まで歩いただけ)も終わり、でもあと3時間くらい滞在しないといけなくて、手持ち無沙汰だし不安だし(中国語もビルマ語も現地の少数民族の言葉もわからないから)で、安易にツアーに参加したことを激しく後悔しまくってたときに、その冷たいスイーツを食べたの。甘くてとてもおいしかった。食べてる間、一瞬、心細さを忘れることができたから格別おいしく感じたのかもしれないけど。
それを思い出してノング インレイでパルダを食べてみたんだけど、パフェというよりはクリームソーダみたいな感じで、私の記憶の中のミャンマーの片田舎の小さな商店の軒先で食べたかき氷とはまったく別のものだった。
次にデザートを食べるなら、五郎さんが食べた揚げパンとミルクティーにしよう。
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実は、虫も食べたかったの。
調べたら、竹蟲は川エビみたいでおいしいとのことで、最後までオーダーするか迷ったのだけど、このあと何時間も歩く予定で、万が一(虫を食べたという事実で)気持ち悪くなったりしたら困るので、やめておいた。
高菜漬け炒めともち米と米線ですでにお腹いっぱいだったしね。
虫、一緒に食べてもいいよって方は、ご一報ください。
1人じゃなくて何人かと一緒に食べれば、楽しくしおいしく食べられると思うので。