2019年1月の読了本①(読んだ本編) | 食べたもの・行ったとこ・作ったもの

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食べた物、買った物、出掛けた場所など、ゆるく日常を綴ります。

2019年1月の本・マンガ・DVD

 

年末年始の2週間弱、うちの区の図書館、システム更新で利用ができなかった。貸出返却だけでなく、蔵書検索・予約もできない(というか、期間中、返却だけは手作業で来たかもしれないけど、蔵書検索・予約はシステム更改が完了しないと無理だからねぇ)。システム更新明け、読みたかった本を検索して一挙に予約、そしたら、貸出中以外の11冊が一挙に来た(←ちょっと考えればわかることなのに、読む本がない状態が怖くて、つい)。

というわけで、次に他の人の予約が入ってる本は延長できないので、あらゆることを放り出して、借りてきた本を読む日々に突入(汗)。

 

というわけで、長くなるので、2回に分けます。

 

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○小説・その他(著者のあとの☆印が図書館本)

・悲劇の終り(レイチェル・インガルス 森遥子 訳)☆

・さらさら流る(柚木麻子)

・ねじまき片思い(柚木麻子)

・中華料理進化論(徐航明)☆

・BUTTER(柚木麻子)☆

・私はあなたの瞳の林檎(舞城王太郎)☆

・CKBTMNK vol.46

・絶対フォント感を身につける。

・東京大人のための極上レストラン50選 2019年版(東京為大人訂製的頂級餐廳50選 2019年版)

 ※簡体字表記ですが、私は簡体字が打てないので繁体字で表記してます

 

○DVD

・花甲大人轉男孩

 

○マンガ

・シュトヘル①〜⑭(←再読)

 

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・『悲劇の終り』:『ミセス・キャリバン』がめちゃくちゃ面白かったので、引き続きレイチェル・インガルスの『悲劇の終り』。『蛙』、『現場』、『悲劇の終り』の3編。3編ともテイストが違うから読んでて飽きないし(というかむしろどんどん先が読みたくなっちゃう)、どのお話も奇妙で面白いんだけど、パートナーが信用なんない、人間不信になりそうな話ばっかり。なんで恋に落ちたり夫婦になっちゃったりしたんだろう?人間って怖い。

 

・『さらさら流る』:大学に入りたての初々しいカップルの話かと思いきや、一転してリベンジポルノの話になり、不穏で不安な文章に。リベンジポルノとは比較できないけれど、若いとき、青年誌のグラビア(←水着)に出たことがある。自分の意思だけど、かなりな黒歴史。30年以上前はネガ・ポジ、インターネットもないから、拡散も永遠に残ることもない。牧歌的な時代だった。でも現代はそうはいかないのだ。一度ネットに流出したデータは永遠に消せない。娘がいるので、いろんなことが心配である。

 閑話休題。

『さらさら流る』は暗渠となった(渋谷)川がテーマとなっている。チェブラリーで渋谷を回ったとき、渋谷ストリームに向かう歩道橋の上から撮った渋谷川。

ここから恵比寿方面へは渋谷川は地上に出てるけれど、原宿方面へ振り返っても渋谷川は見えない。暗渠だから。

暗渠ってちょっと怖い。

 
・『ねじまき片思い』:創元推理文庫なの。柚木麻子なのに推理小説?って思ったけど、よく考えたら、『あまからカルテット』もアッコちゃんシリーズも推理して解決するストーリーなのよね。
先月はポール・オースターとレイチェル・インガルス祭りだったけど、今月は、積読本から図書館本へと、柚木麻子祭りとなった。柚木麻子の女子校出身だとすぐわかる文章、おいしそうな食べ物、私にとっては相性がいいというかとにかく読みやすくてすごく好き。
『さらさら流る』がちょっと重かったので、『ねじまき片思い』の軽快で痛快なテンポと登場人物が全員片思いというちょっと切ないストーリーでお口直し。片思い、つらいけど、そういう感覚は懐かしいし切ないし愛おしい。片思いの相手への差し入れ、朝食、お弁当、おそとごはん、どれもこれもおいしそう。
 
・『中華料理進化論』:一応、情シス勤務だったので、日経の技術系のサイトはよく見るの。で、そこで連載されてた中国人技術者が書いた中国料理のコラム、初めて読んだとき、面白くて、調べものそっちのけで、遡って読み耽ってしまった。そのサイトと別のサイトで書いた文章をまとめて1冊の本になってたので、読んでみた。エンジニアならではの視点で、プラットフォームや機械・機器から考察があったり、図を駆使しての説明だったりで、とてもわかりやすかった。いわゆるグルメ本ではないのだけどすっごく面白い。
去年行った馬子禄のことも載ってた。蘭州ラーメンは「一清二白三紅四緑五黄」っていうんだって。
 
・『BUTTER』:あの木嶋佳苗をモデルにした小説で、かなえが大激怒!ということは知っていたけれど、世間をいろんな意味で震撼させたあの事件は、新聞でもワイドショーでも週刊誌でも散々見聞きして飽きたからか、お料理上手かもしれないけどお世辞にも綺麗じゃないうえに太ってる女性が、何人もの男性から貢がれまくっていたのかまったく理解できないからか、柚木麻子の文章が好きでも『BUTTER』を読もうとは思わなかった。が、なんでだろう?図書館で他に予約がなくてすぐに借りれたからか、読んでしまった。私、食べ物が出てくる小説が大好きなので、その点においては読んでよかった。バターのおいしそうなこと。私もエシレのバターはたまに買うけど、それをふんだんに使うことはできない。大事に大事にちびちびしか食べれない。カルピスバターならケチらずふんだんに食べられるけど、エシレは無理だ。エシレバターをケチケチとしか食べられない女だから男性にモテないのか?それとも胃袋を掴むような料理上手じゃないから?とにかく、女性として、男性の視線、女性の視線、親の視線、自分で勝手に作り上げたルール、そういうことに雁字搦めになり逃れられず、無理を重ね我慢をした挙句暴走したり壊れたり、みんな、里佳や伶子やカジマナ(木嶋佳苗)のある部分をちょっとずつ持っているのだと思う。読んでてカジマナのキャラクターに疲れ、里佳の頑張りに疲れ、伶子の独断に疲れ、でも、食べ物はやっぱりとてもおいしそうなのだ。私が食べたことある物が多く出てくるから、とくにそう思うのもあるかもしれないけれど。
 
・『私はあなたの瞳の林檎』:初・舞城王太郎。かねがね男版宝塚があったらこういう芸名の人がいそうだなと思ってたんだけど、今まで読んだことがなかった。。「〜the apple of one’s eye」は英語のイディオムとしてはよく知らてるし、『那些年,我們一起追的女孩』の英語のタイトル「You're The Apple Of My Eye」を思い出して、つい借りてしまった。でも、「私はあなたの瞳の林檎」、たぶん一般的な使われ方と逆だよね。そういうところや読んでみての第一印象がすごく西尾維新っぽい。
私、自分は女だし子供は女の子だし、弟はいるにはいるけど、小さいころからとにかく相性が悪くてめちゃ断絶した関係で、中・高・大学生男子の生態や感情が全然わからないの。でもって、女子校育ちだから共学の男女の恋愛感情や友情もまったくわからない。すごく憧れがあって読んでてむず痒くなる。みずみずしいまでの共学の青春っぷりに舞城王太郎って西尾維新くらいの歳かと思ったら、なんと!私と大差ないのだ。若い!
 
・『CKBTMNK』vol.46:クレイジーケンバンド友の会会報。毎回、面白いっす。
 
・『絶対フォント感を身につける。』:私、ずっと自分が本を読むのが好きなんだと思ってたんだけど、最近は老眼が進んだからか、集中力がなくなって来たからなのか、読書というよりは字面を追ったただの時間つぶしになってるような気もする…。文字通りの活字中毒でフォントを見るのが好きなのかも…と、このムックを見て思った。

 

 

・『東京大人のための極上レストラン50選 2019年版』:簡体字は苦手なんだけど(辞書を引かずに読めるのはたぶん60%くらいだと思う)、中国語でのレストランの描写や味覚の表現を知りたかったので、買ってみた。台湾と大陸の単語や表現の違いはあると思うけど、知らないよりは知ってる方がいいと思うし。中国語学習の意欲は下がり気味だけど相変わらず食い意地は全開なので、自分がとっつき易い方面から勉強するのがいいかなと思って。
 
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・『シュトヘル』:もうね、これは何回読んでも面白い!何回でも読み返せる!!モンゴルによって滅ぼされた西夏の西夏文字を守り後世に残すために、ユルールとシュトヘル(スドー)が争いに巻き込まれながら、多くものを失いながら、生き抜いていくストーリー。端折りすぎだけど、壮大な話すぎて、短くまとめられない。とにかくとても良いマンガなので、歴史物が好きな人はぜひ!
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・『花甲大人轉男孩』:一昨年熱中した花甲男孩轉大人の映画版。去年のお正月映画だったのかな?去年のお誕生日にQちゃんにプレゼントしてもらって、PCには落とせたのに、そっからiPhoneに入れるのがなぜかできなかった(なぜか字幕が落ちる)。中国語だって字幕がないとわからないのに、台湾語なんてわかるわけがない。ということで、年末年始の長時間の移動のために必死で解決。私、やればできるじゃん。
ああ、久々の台湾語♡ 出だしから楽しい。思ったよりは聞き取れた(って1つの長いセリフの中で1個の単語が聞き取れたっていうくらいのレベルだけど)。やっぱり台湾語、楽しい! 怠けてないで引き続きこつこつと頑張らないと! 取り敢えず耳の調子がいいときに、何回も見よう!!!