自由に活けながらも、考えて活けている | 理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

理系男子による自由に花をいける秘訣(自由花)

花をどういけたらよいか? 自由花のいけ方、そのポイントをお伝えしています。

・自由に活けながらも、考えて活けている

 

斎藤です。

 

昨日の話の続きです。

1.土台をしっかり:デルフィ(青)→デルフィ(水色)→ゴールドスティック→アンスリウム→
2.自由に活ける:コデマリ

 

今回の作品は見どころは

何をおいてもコデマリの線です。

 

心のおもむくままに活けているように

みえませんか?

 

 

でも、そうではないのです。

 

即興でいけながらも、

枝の1本1本の活けた位置に

意味があるのです。

 

それを

1つ1つ説明していきます。

 

・直線と曲線の対比

ほとんどの枝は曲線ですが、

上に立つ2本だけ直線にして

曲線の存在をきわ立たせます。

 

・左右のリズム

左右対称に似た形にして、

リズムを生み出します。

 

・空間の疎密をつくる

左側の枝は花を残し、一方で

右側の枝は一部の花を取ります。

 

空間の疎密のメリハリとともに、

軽い・重いのメリハリが出ます。

 

・差しわたしを整える

差しわたしは

一番よく目に留まるところです。

 

3本の枝の形に

それぞれ変化をつけながら

丁寧に仕上げます。

 

・流れの留めをつくる

短く強い枝を足もとに入れて

作品全体をひきしめます。

 

 

わたしが1時間半かけて

活けなおした作品(↓)

 

並べてみると、

良くないところがよくわかる(笑)

 

中心がちょっと右に寄ってしまい、

作品の流れがよどんでいます。

 

 

線には、さまざまな役わりと

雰囲気を持っています。

 

特にいけばなは線がいのちです。

 

でも、なかなか思うような

線をだすことができません。

 

どうすれば、線を活かす

トレーニングができるでしょうか?

 

 

「紙を用意して、

 何本も線を引く練習をしなさい」

 

と高島先生は仰いました。

 

特に、朝起きたばかりのときに、

なにげなく引く線に

いい線がよく現れるようです。

 

わたしは、いまだに朝に

試したことはありませんが、、、

 

花展が近づくとしています。

 

紙の上に、何度も線を引きながら

作品の構成を練っていると、

 

だんだん

線、そして作品の構成が

しっかりしてくるのです。