(出典:gktoday)

 

2020年6月23日、中国は、測位衛星システムBeiDeuが、ついに完成したと中国メディアが報じている。

 

BeiDeuは、北斗という記載もされている測位衛星システムだ。現在にまで、55機という数の衛星が、宇宙空間を周回している。

 

世界には、宇宙先進国が測位衛星システムを形成している。例えば、米国のGPSは有名だ。おそらく30機以上の衛星が打ち上がっている。そのほかにも欧州のGalileo、ロシアのグロナスが挙げられる。これら、中国と同じように地球上の全土に対して衛星から測位信号を降らせることができるのだ。

一方、日本も測位衛星システムを整備している。そう、ご存知だろうか。準天頂衛星システムだ。4機体制が構築された後、7機体制に向けて尽力している。衛星から測位信号を降らせることができるのは、全世界ではなくアジア太平洋地域となっている。同様にインドもIRNSSという測位衛星システムを構築していて、インドを中心とした緯度を中心に測位信号を降らせることができる。

 

測位衛星システムによる、経済活動、安全保障活動は、非常に重要だ。現在、米国のGPSが多くの市場を独占しているなか、中国は、一帯一路構想を掛け合わせて、世界全土に中国版GPSを形成していく考えだ。

明らかに、米国vs中国の構造が、経済活動ならぬ、宇宙開発、宇宙ビジネスにおいても見えてきていることが伺えるのだ。