上嶋 潤のブログ -2ページ目

上嶋 潤のブログ

なんとなく諦めてしまう話があって、愚痴を溢して楽になりたい時に書いてみます



キムデカはタフなデカだった
取り調べは5時間に及び、解放されたのは翌朝と呼べる夜の3時
仮眠室の提供を申し出られたが、先に返したゆーきーが心配して寝ていないので、こんな場所に泊まる訳にはいかないし、いわゆる一つの社交辞令だ

何より警察や公務員が近くに居ると吐き気が止まらないので、タクシーで帰宅した
(本当はそんな体の変化はないけどね)

調書を取られてる間に警察は休みなく働いて物証の確認に動くが、何の証拠も出ないから釈放される訳だ
調書は嫌がらせの意味合いの方が大きい

5時間に及ぶ尋問の内容は更に調書の自筆という作業込みで8時間は必要とする
容疑が深まる程にこの尋問も長引くのだが、今回はみゆへの態度が警察の引っかかりとなり執拗な攻撃を受けたこととなる

ケロはなぜを考えるのが好きだ
それこそが人を賢くすると思ってるし、賢くなるのは嫌いじゃない

みゆの殺意はなぜ生まれたんだろう
答えが無いのは分かるんだけど、考えしまう

殺意は愛情の一部だから、自己投影の対象が広がってる心理状態ならば、誰でも彼でも殺す様になる人が居る

人が好きだという人は大量殺人鬼になる可能性がある
好き嫌いが激しくて、一人の人に固執してストーキングする人ほど実は殺人には縁遠い

博愛主義の善人こそ要注意となるのは感覚的に分かるだろうか
みゆの殺意は、どこにある?

売れる小説の特徴は共にストーリーを追い、考えるお話だと思ってるんだけど、ケロの文章は独白に近いから感情移入はしにくいと感じる

一言で言うとブログ的
携帯小説とも違う新しい書き方になれば良いんだが、それは従来の学芸誌のノリと変わらないのかもしれないか

或いは村上春樹の世界の終わりとハードボイドワンダーランドの片手落ちでしかなくて、長編ともなればまた違う書き方が求められるんだとも感じるけど

大きな世界から集めた情報を自分の中で小さな結晶にする感じで、逆に小さな世界から大きな絵を描こうとする自己表現の差とも受け取れると嬉しい

みゆの殺意は、この大きな絵の様なものじゃないのかなと考えるからこんな話になっている

それは、一人では描き切れない大きな絵で、サグラダフアミリアの建築の様に大勢の人が集まって完成させたくなる様な作品なんだ
その絵の点描の一つが今回の殺意の源なんじゃないだろうか

それは、個人的にはとてもさみしがり屋のみゆだから自然にしてしまったことで、無意識的に働くDNAがそうされることの一つ

孤独感は殺意に変わるってことかもしれない
肉体的にだけでなく、精神的な孤独に弱いのは極自然な普通のことである人が居る

長編でなら鏡の中、ネットの中の人として現すかもしれないし、双子として表現しても良いだろう


みゆの殺意は立証されないし、凶器の殺傷能力の再現はなされない
なんせ気化した水銀のアレルギーのある人なんてとても珍しく、再現は不可能だから今の法では裁けない

本当のミステリーは、殺意の立証にある
殺人教とも言える人の心理は、宗教と洗脳を分離して考える人には答えが得られない

ネット上に溢れかえるネ申の文字は、そのメッセージを確かに現してるのに気がつかない人達がインテリを名乗る社会には実態の無い意識
自分という独立した人格があって、集団の人格を理解しないならば、みゆの殺意は立証出来ないかもしれない


「ケロさま…みゆちゃんのこと好いとーと?」
再会早々に聞かれるだろが、聞かれて困る質問をゆーきーはしてきた
聞かれると分かっていたけど、答えはない

人を困らせるのが女の趣味だと理解してる
「本音と建前が日本人の美学」
素っ気なく眠いふりして答えるのは、先に前フリしてから話さないと直ぐに頭に血が登るのが縄文人の特徴と知ってるから

「でもさすがケロさま!直ぐに気がついたよね」
人の感情の変化を女性は素早く見抜く
心理戦で男が勝てる訳がないが、男はそれを誘導という技術で乗り切るしかない
「うーん、ラッキー?」
女にモテる奴は、余程頭が回るか、性格が元からおばはんなんだろう

「みゆを嫌いな人って居るのかな?」
デリケートな話は質問を質問で返すより他にない…ケロはモテない部類の男の子の方だ

「でも、分かる気がするねー女の子同士だと、そんなこと考えたりしないけど、あの娘はさみしかったんじゃないかな」

「性的な意味でなく…責任転嫁だろ?」
「ゆーきーにもそんな感じがする時あるよ」
ゆーきーの表情は硬くなる

「殺したいんじゃなくて、困らせたくなるだけどな」
女の子の好きは、感覚の共有を意味し、同化を求めるものだから、自分と異なる存在は悪なんだろうかと考えることはある

それが殺人にはならないんだけど、今の自分に出来る最大限を利用しようとはする性質もあるから、それが薬品の知識の利用であっても不思議はない
そんな程度の理解で良いんだろか

「ケロさまがゆきを分かる様に、みゆちゃんのことも分かると良いのにね」
ゆーきーの優しさを善意にする為にケロは働かなければならないんだけど、それでも優しさは大切な女性の魅力だ

優しい気持ちはそれだけで価値のあるものだけど、それが善意として人に伝わるには形にならなければならない

それが素直に相手に伝わるには、男の了見は狭く度量が小さいのは、男は与える存在で受け取るのが苦手だからだろう

人が皆キリストの様なフタナリなら世界は違うものとなる
ま、女も受け取るのが当たり前になり過ぎて魅力を失ってることは今の時代の特徴かな

「それを言うなら、俺の気持ちはどこへ飛んで行ってるんだ?」
何があっても自分のルールに従う生き方を変えない女性は多いし、それで良いと最近は思う
男に従う女はあまり幸福そうに見えたことがない
物わかりの良いフリではなくて、帰る場所があるのかの問題なんだろう

旅人であるケロには分からない

花を摘んでリースを作ったり、木苺を食べ続けたり、他所の子とも仲良くして世界の喜びを素直に受けることが女の子の楽しみなのは決して変わることのないモノだし、帰るお家があれば良いと考えるのは至極ロマンチックなものでもあるから

男こそ家庭を守る為に生きるべきなんだろう
でも何かが足りていない
「女が異性に友達と口にするのは、悲しい時の様な気がしてきたわ」
「押しが足りてないとかな…」

「うーん、ケロさまの場合は違うかな?単にケロさま自身が自分の価値に気がついてないような?」
「ケロさまは、素直だからね」

「それは、みゆの感じ方とも受け止めて良いものか?」
いや…それ程には深く繋がってることにはなってないんだけどな

ゆーきーは、そおいうの好きじゃないだろなと気がついて慌てて質問を変えようとしたら

気がついたら、ゆーきーと手を繋いでいた
男社会は確実に広がり、女性が自由に生きる場所が狭いんだ

人が人の中に広い世界を見つけられない社会が悪いんだ

ただ少し世界を変えたいと願うのは悪いことじゃない
女性にとっては自分も含めて全てが楽しむ為のツールでしかないから

確かめたかったんだ
そう思うのは、繋いだ手から色んな想いが互いに伝わるのを今感じてるからだ

形のあるものに確かさを求めて、そんなことには頭は凄くよく回るのに、人の柔らかなところに触れる勇気がないから、遠くから確かめたかった…それがみゆの殺意の源なんだ


よく人は理屈じゃないと言いたがるが、手を繋いでるだけで沢山分かり合えることを認めようとしないだけで、頭でっかちな男社会のルールを当たり前に錯覚してる
それは現代医療にもよく現れていて、患者に先ず触れてみることを忘れてる感じに近い

心地良い沈黙を取り戻してあげたい
それがみゆの望みであり、マムの身に起きたことで、至極当然の同化としてある事件の終わりを繋いだ手の温もりと一体感から思いついてる

ケロもみゆの共犯者になれるんだろうか?
「俺が感じてる気持ち良さは、ちゃんと伝わってるのかな?」

「寝よっか」
それはどちらからともなく、どちらの声でもなく聞こえた気がした

「ネットアイドルは、履歴書の職業欄に書いて良いのかな…」
「ん?よかよ~オフィシャルて書けば、誰でもアイドルだから」

プロの居ない時代だからこそ、責任感は大切な気もする
彼女はブログに今回の告解をアップするのかな?

今の人はやることが多くて大変だな