やればできる!とはいいませんが、木って歩くことができるんだ?!

森の中の小さな木はお母さんとお父さんといっしょにくらしています。

いつも小鳥たちから世界中のいろんなことをおしえてもらいます。

そしてにんげんのこともおしえてもらいます。

ある日、森に迷ったこどもを見つけて喜ぶ家族を見て

「いっしょにくらせたらなあ」

と思いました。

それからちいさな木は、いっしょうけんめいれんしゅうして

動けるようになったのです!

 

人が昔から親しんでいる木は何も話しませんが、こんなことを思っているのかもしれません。

絵本というより読み物ですが、内容も画も素晴らしい本です。

人間に興味を持ったことで、自分のやってみたいこと

自由をさがして歩き出す木に、勇気づけられるのではないでしょうか。

この木は成長しながら、色々な人間と交わって、自由とは何かをいつも考えているのです(訳者)

 

木は人や動物や昆虫をちかづけるちからを持っています。

そのため、人は古くから木のことをよく知って、自身の生活にも多く取り入れています。

このような文化を知って大切にしたいものです。

 

 

 

あるきだしたちいさな木

Le petit arbre:1967年

 

Thelma Volkman Delabesse:1917-

Sylvie Selig:1942-

花輪莞爾(はなわかんじ):1936-2020

 

テルマ・ボルクマン・ドラベスさんは、ロンドン生まれ。パリに住み、広告代理店のコピーライターをしながら児童文学の創作をしました。双子の息子に「ママの考えた、だれにもしたことのない話をして」とせがまれて、勤め先から帰る途中にこの本のお話が生まれました。

 

セルビー・セリグさんは、フランスのニース生まれ。幼い時から絵で数々の賞をとり、メルボルンに住んだ15才のときにヴィクトリアン美術協会賞、全オーストラリア児童最優秀賞。ジュリエットの筆名で雑誌のイラストレーターで活躍。フランス児童図書最優秀賞、イタリア・ボローニア児童絵画賞受賞。

 

花輪莞爾さんは、東京生まれ。日本のフランス文学者、作家、児童文学者、翻訳家。東京大学仏文科卒、大学院博士課程中退。明治学院大学助教授、國學院大學文学部教授、名誉教授。イギリスの日本文学を出版する出版社(レッド・サークル)のメンバー。フランス世紀末文学、特にアルチュール・ランボーを研究。何百冊もの本を書き、古代、現代、現代の日本の生活についての短編小説や小説が多く、芥川文学賞の最終選考にも残りました。人間の心理と複雑な人間関係への深い関心を反映して、生活の課題を明らかにしています。

 

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