本日はパナホームの構造について、ご紹介します。

パナホームには大きく分けて4つの構造があります。
・大型パネル構造(カサートC)
・制震鉄骨軸組構造(カサートS、ビューノ3)
・重量鉄骨ラーメン構造(ビューノ)
・木造軸組構造(プレミアムオーダーハウス  アーティム )


パナホームは3つの鉄骨構造を使い分けているメーカーとして有名ですが、木造も2016年から作り始めています。
パナホームでの木造は超高級路線のようで、
・専属の設計チームによる対応
・トリプルガラスに木製サッシ
・座屈拘束技術による独自の免震
などなど、すごいことになってるみたいです。資金に余裕があれば、素敵な家が建てられそうです。

そんな余裕は私にはありませんので、本記事では木造は置いておいて、パナホームのメインである、鉄骨住宅について書いていきます。


・大型パネル構造(カサートC)
{BE5C0F22-B20A-4D86-91E1-12EEE6A4104C}


外壁や床、屋根などのパネルを一体化させた強固なブロック体。構造体全体で荷重を受け止めます。パナホームのホームページを抜粋

この大型パネル構造がパナホームの戸建商品で一番売れているようです。
{C6A97C36-77A4-4E3F-90D4-C91E66C50FA3}


いわゆるモノコック構造で、建物を柱で支えるのではなく、壁と天井と床を合わせて一体化して支える構造になっています。
工場でパネルをつくり、現場では組み立てるだけなので、上棟が1日で済み、かつ安い(本当にコストパフォーマンスがいい)というメリットがあります。デメリットはパネルが90センチ刻みでしか作れないことです。変形地や都心部など細かな設計をしたい場合はオススメしません。
また下の2つの構造と比較して壁圧が薄いです。断熱性能はそのぶん下がりますが、それを補うために薄くても断熱性能の高いポリスチレンフォームが外壁断熱材として使用されています。

・制震鉄骨軸組構造(カサートSおよびビューノ3)
{4EA6C4F1-1FC4-450C-B9FD-0FC087DED435}

鉄骨柱・梁と新開発アタックフレームを組み合わせた構造で、高い耐震性と設計の自由性を両立します。(パナホームホームページより抜粋)


パナホームといえば、制震鉄骨軸組構造(HS構法)!
テレビCMでやっている耐震実験に使われている建物はこのHS構法です。スカイツリーにも使われている座屈拘束技術を戸建用にしたアタックフレームで繰り返しの揺れにも強い構造を実現しています。
{0E5CCE9E-A76D-4396-9C9C-5D2D16A25252}

耐震実験では施設のマックスパワーも試したようですが、大きな破損はありませんでした。
そのエネルギー、阪神淡路大震災神戸波の4.3倍、東日本大震災築館波の1.8倍だそうです。
{F9E064BA-5944-41FC-B980-F55DAB1E1458}
また大地震と中地震にあたる地震波を140回も繰り返しても、これも大きな損傷はありませんでした。これなら地震も安心ですね!
{E44697B6-0EFB-4E82-8F2A-6FEF9537E8B4}
少し古い資料ですが、ロックウールの厚さは170㎜だそうです。
{68678C12-DF50-40EE-9D7B-8C6E026AC2AE}

壁圧は216.5㎜!分厚い!
鉄骨構造に見られる熱橋問題もしっかりと断熱しているようなので、問題ないと信じたいです。
{923CB55E-EABF-4EC0-814E-2E123616A13A}

また、天井の高さと壁の幅が15㎝単位で変更が可能です。設計が本当に自由自在にできます。
{2DC04A3B-8431-46AD-A525-CEA062FAE5CA}
デメリットもあります。とにかく値段が高いです。


・重量鉄骨ラーメン構造(ビューノ) 
{8AAFE6C8-3934-4F4B-AC98-EB48A6D8665F}
4階建以上は基本この構造らしいです。ちなみにパナホームは9階建までこの構造で建てられます。
鉄骨で9階建を建築できるのはパナホームだけなんではないでしょうか?法改正が進み、鉄骨の税金?が見直されたら、もっと日の目を見るのではないかと言う商品だそうです。



ちなみに我が家は制震軸組構造(HS構法)のカサートSです。知らぬ間に決まっていました。
途中で大型パネル構造の存在を知り、営業さんに大型パネル構造のカサートCじゃない理由を聞いたのですが、「平屋の場合は二階建てと違い、カサートCでもSでも値段が大きく変わりませんでしたので、より良いカサートSを提案させてもらいました。」との返答でした。その時はそんなもんかなー、と思い納得したのですが、今思うとホンマかいなーって感じです。
カサートCだと数百万やすくなるんじゃいかな?

同じパナホームでも全く別の構造がありますので、建てる場合は構造の確認をするといいかもしれません。
今日はここまでとしたいと思います。長文におつきあいありがとうございます。