こんばんは
アリアです
今日は具体的な音楽療法のプログラムについてお話しようと思います
まずは高齢者領域のプログラムです
1 導入〜歌唱(季節の歌)〜
2 楽器演奏
3 歌唱 (流行歌など)
4 身体活動
5 歌唱 (回想法)
3 歌唱 (流行歌など)
4 身体活動
5 歌唱 (回想法)
6 クールダウン(深呼吸)
大まかな流れはこのようになります。
大体1回につき30〜40分程度で、長い場合には1時間行うケースもあります。
まず導入の部分ですが挨拶ではじまりの意識づけを行い、同時に見当識も行います。
その時の対象者の表情を見てどのような状態か把握したり、どの程度反応があるか認知機能等も見極めることができます
長期的に継続して行う場合でもその時の状態によって覚醒度合いや可動域、声の状態(出しやすさや声量)が違うことがあるのでこの段階で参加対象者のおおよその状態を把握します
使用する曲は季節の童謡やその月やその日(〇〇の日)にちなんだ曲を使うことが多いです
次に楽器演奏です
鈴やマラカス、カスタネットなどを持ってもらい曲に合わせて鳴らしてもらいます
可動域訓練や手の運動の作者に繋がります
マレットを持ってもらってバンドドラムを鳴らしてもらうのも集中力や必要な時に音を鳴らしてそれ以外は待つというメリハリになり刺激になります
プログラムの7〜8割はピアノやギターの伴奏をつけることが多いですが、楽器演奏の部分はアカペラの伴奏なしで行う場合もあります
続いて歌唱です
ここの歌唱は流行歌や歌謡曲など対象となる方の年代に合った曲を選びます発声、発語を促進し嚥下機能の向上も目的としています
身体活動です
音楽に合わせて手足を動かしたり手拍子を用いた活動を行います
なるべく車椅子の方も参加しやすいよう座ったままできる運動を使用します(足の上げ下ろしや手をグーパーにするなど)
次の歌唱は回想法を目的として選曲します
1回目の歌唱と同様年代に合った歌、対象の方が好きで思い入れのある曲がわかればその今日を持ってきますクールダウンに向けて童謡「ふるさと」を使用することが多いです
最後のクールダウンですが、しっとりした曲を歌って締めてもいいですし最後に改めて深呼吸をして心身を落ち着かせて終わるのもいいですね
毎回最後の曲を決めて終わりの意識付けを図る方法もあります
今日は音楽療法のプログラムについてでした
今回紹介したプログラムは基本的なもので一例なので、必ずしもこの順序で行われるものではありません
対象者の方のタイプや年齢でも違って来ますし、疾患や症状によってもプログラムは異なります
集団は2〜5名程度の小集団、10〜15名程度の中集団、20名以上の大集団があり、人数でも異なりますし 集団療法か個別療法かでも全く異ってくるのでプログラムは無限にあると言えます
また、幅広い年代の対象者の方々に対応するためには音楽療法士は曲も沢山知らなければなりません
特に集団の場合は時間配分も重要になってくるためあらかじめ予定していたプログラムを進めながら自分で添削してその場で変更することもあります(というか、予定通りにいかないことの方がほとんどです)
音楽療法士1人でセッションを行う場合は自らがMC、伴奏、歌唱、ファシリテーター、タイムキーパーと1人で何役もの役割を担わなければならずはじめのうちはなかなか大変です
ただ、慣れてくると大体の曲の長さなどがわかってくるので、自然と「あと残り時間このぐらいだからこの曲とこの曲を1回ずつやろう」と考えられるようになって時間内にピタっと収められるようになります
私も学生の頃は実習で行うセッションのために事前に説明する言葉を一言一句決めてすべて覚えて練習しながら時間を入念に計ったものでした(笑)
けれどもそれは対象者の方のためではなく「自分のため」になるんですよね
実際に対象者の方の前に立って進めるのも中々大変ではありますが、参加してくださっている方の表情を見ながら反応を確かめながら進めて行けるとお互い楽しむことが出来て、本当に充実感があります
患者さんや対象のクライエントの方のために行うものですが、
それ以上に他の何にも変え
難い幸せを沢山もらうこと
のできるお仕事だと思って
います
如何でしたでしょうか?
少しでも音楽療法って楽しそうだな
面白そうだなと興味を持って頂けたら
嬉しいです😊
次回は児童領域のプログラムについて
お伝えできたらと思います
では♪