今日は離婚関連で子供と父親との面会について思うことを書きますね。
しばしお付き合いくださいね
私が2度目の離婚をしたばかりの時、お友達にこんなことを聞かれました。
「○○ちゃんはお父さんと会っているの?」
と
私の答えは
「毎週日曜日に会っているよ」
です。
そしたら友だは少し驚いて
「毎週なんてすごいね。いやじゃないの?」
と更に質問してきました。
さ、私は何と答えたでしょうか?
以下私の本心なのですが・・・・・・・・(゚ー゚;
嫌じゃないのか?と問われると本心は嫌だな~と思うんです。
私のかわいい息子が私が嫌いになった相手と仲良くしていると思うと、心情的にはとっても嫌なのです。
けれど、この私の個人的な感情と息子が父親に会う権利、父親が息子に会う権利はしっかりと切り離して考えなくては!と思っているので、ぐっと我慢というか冷静に判断し、毎週合わせることにしています。
友達にもそう答えました。
すると友達は
「偉いね~。私の他のお友達でも離婚した子がいるんだけれど、その子は会わせたくないって言って、時々しか合わせないよ」
と言っていました。
これを聞いて、新聞などでよく取り上げられていた
父親が子どもに会えない問題は本当にあるんだな~~と少しびっくりしました。
もちろん会わせない方がいい離婚のケース(DV 幼児虐待などなど)もありますよね。
けど、それ以外、浮気されたとか性格の不一致などで離婚した場合は自分の感情論は置いておいて面会はしっかりとさせてあげないとと思うんですよ。
だって、子どもには子ども権利があるんですもの。
離婚大国アメリカなどでは離婚後も子供が親の間を行き来することは珍しくないみたいですが、
日本ではそれは夢のお話しみたいですよね。
これは感情が絡んでくるから難しいのだろ~なと自分に置き換えてみても感じます。
その感情とは・・・・・
離婚の原因が性格の不一致などで、相手のことが嫌いになって別れた場合、その嫌いな相手に子どもを会わせるなんてあり得ない!!という気持ちです。
これは私にもよく分かります。
私は毎週日曜日に息子を父親に預けているのですが、少しは嫌だな~という感情が湧いてきます。
けど、こういう時こう自分に言い聞かせています。
「子どもは子ども、私は私。子供と私は別人格」
「子どもが喜んでいるなら、それが一番」
と。
そう一番大切なのは、感情的にならないことだなと思っています。感情的になると冷静な判断ができなくなるし、まず,いいことはありませんもの。
離婚をする時に自分の人生を自分らしく生きる選択としては離婚はあり!!と迷いはありませんでしたが、やはり子供のことは考えました。離婚することで子供を傷つけるとしたらどういうことがそうなんだろうと。そして、離婚した親を持つ子ども達の気持ちをを知りたくて、そういう記事や
本を読んだりしました。そして分かったことは「離婚によって父親という存在を奪われ、否定されることで子供は傷つく」ということでした。
どの本にも、記事にも「もう片方の親に会わせることは大切」と書かれていました。
離婚を考え始めた時には父親に会う必要なんてない!という思いが少しあった私ですが、そんなことしたら子どもの心が壊れるんだ。大変!!と考えを改めないといけない現実に直面したのでした。
え~~。でもな~。嫌いな相手に会わせるなんて、嫌だな~。だいいいち面会に連れて行く時に
相手の顔を見なくてはいけないし、連絡取り合うことも嫌だし~。
う~~う・・・嫌じゃ~~!!
とかなり感情論で物事を考えていました。
けど、子どもの幸せを願うならば、この私の思いは割り切らなければなりません。
それは子どもと私は別の人格を持っていて、別の人生を生きている存在だからです。
とっても大切なので何度も言いますが、簡単に言うと子どもは子ども、私は私なんですよね。
こういうことを予め私は学んでいたので、離婚をする時にも気持ちの切り替えがスムーズに行ったと思っています。
けど、このことに気づいていないと子供の人生も自分の人生を勘違いして、子どもを自分の思い通りに操作しちゃうんですよね。
女って、自分のおなかを痛めて生んだだけに自分と子供を一体化させて考えたりしがちですよね
私が生んで私が毎日世話をしているんだから、この子は私のもの!私の言うことを聞けばいいの。私と同じ気持ちであるはず。
みたいな考え、ありませんか?
これを心理学用語では「母子一体感」と言います。
子どもに限らず、夫や友人など近い人は自分と一緒の考えや気持ちじゃないと嫌!というのもあり
ますよね。これも母子一体感が関係します。この考えは不幸の元です・・・
この母子一体感が強すぎると、何でも自分と一緒でなければ我慢ならなくなってきます。
私が嫌いなあの人をこの子も嫌いにならなければならない。
私が嫌いなんだから、この子も嫌いに決まっている。
私が嫌な相手なんだからこの子も会うべきではない。
などなど、「私が」が主語になり、相手の気持ちや立場なんて全く取りつく島を与えない状態の考えに陥ってしまいます。
危ない、危ないです。
皆さんは大丈夫ですか?
改めて書くけれど、子どもは子どもです。子供は決して自分の属物ではありません
1人の人として尊重されるべき存在です。
子どもは子どもの考え、感情を持っています。
自分の気持ちを一緒だなんてことはありませんよね。
だから、子どもが会いたいと言うならば、親として会わせないとですよね。
自分と子供を切り離して考えられる智慧を是非持ってもらいたいなと思います。
それができれば、きっと、離婚で傷つく子どもが少しでも減るのかなと思う。
親の葛藤が強ければ強い程、子どもを縛りつけることになり、子どもを傷つけることになりますものね。
そして、子どもが小さければ小さいだけ親の都合に従わなければならないのだから親権者となる側が子どもを傷つけない最大限の配慮をしないといけないと思います。
父親となんて(母親となんて)会わせたくない。そう思っている人には自分と子供は別人格なんだという「離別感」をしっかりと持っていただきたいなと思うんです。
そんなことわかっていてもできない!!
という人もいるかもしれませんね。けど、大丈夫、きっと気持ちを切り離して考えることができる日が来る。
私もはじめからすっきりさっぱりと離別感をもてたのではないのだもの。
離婚を決意してから、子どもに少しでも負担をかけないためにはどうしたらいいのかって、
ものすごく考えて、模索して、自分の醜い感情と葛藤しました。
そして最終的には理想としてアメリカの離婚夫婦みたいにしよう。なんて結論に達したのでした。
離婚大国アメリカでは、夫婦関係が終わっても、お互いに連絡を取り合い子どもをサポートし
お互いの家を子供は自由に行き来している姿があります。
これって子どもには理想だな~と思うのです。
同じ家にお母さんとお父さんがいないのは寂しいけど、父親にも自由に会える、電話もしたい時にできるならばそう心に負担を負うことなんてないのではと思うんですよ。
私はまだまだ未熟で、電話させたり、相手の家、つまり私が出てきた家に泊まりで行かせることはないのですが、いずれ子どもがそれを望むのならばそうさせてあげたいと思っています。子どもの幸せがそこにあるならば、そうできる親に成長したいなと思います。
ホントは嫌ですけれどね(-。-;)
けど、子どもは子ども!!離別感、離別感!私が子供を操作してはならない!ですもんね。
今、面会させるのが嫌だ~~と思っている親権者の皆様はいかがですか?
自分の感情と子供の権利、立場、感情を切り離して考えられていますか?
もし、一緒にしている母子一体感の状態ならば、是非切り離す努力をしていただきたいな。
それがお子さんの幸せにつながると思います。
相手に会わせたら、子どもが自分のところに帰ってこないかもとか
自分の悪口を言われて信じちゃうかも
とかいろいろと心配があると思います。私ももちろんありました。けど、大丈夫!!
毎日愛情をかけている子どにはしっかりとその愛情は伝わっているし、
母と子の絆ってそう簡単に切れるもんじゃないですよ。
父親に会ったって必ず自分の元に帰ってきてくれます。
それは母としてのプライドを持って大丈夫。
子どもはママが一番なんですもの。それこそ、おなかを痛めたわが子を信じてあげてくださいね。
ちなみに私の5歳の息子に冗談でずっとお父さんのところにお泊りしてもいいよ。
と言ったら彼はこう言ってきました。
「それはいいや」
あれ、意外だなと思い、どうして?と聞き返したら
「だって、お母さんが待っているから」
となんとも愛らしことを言ってくれました。
そうちゃんと分かってくれているんですよね。だから、安心して毎週父親のところへ笑顔で送り出せます。
あなたのお子さんも大丈夫。ママの愛情は伝わっています。だから、お子さんの権利を奪わないで上げてくださいね。
そして、しっかりと抱きしめて伝えてください。
「お母さんは○○ちゃんのことを愛しているよ。何よりも大切だよ」
って。この言葉は魔法の呪文です。親子の絆を強くしてくれます。
最後に私が離婚と子供の心について参考にした本を紹介しておきます。。
離婚で壊れる子どもたち 棚瀬一代 光分社新刊
離婚後の共同子育て
子どものしあわせのために
エリザベスセイアー&ジェフリーツィンマン著
青木聡 訳
*これは私のバイブルになりました。とても丁寧に親の心情と子どもの心情が書かれ、具体的なアドバイスもあり参考になりました。
さすが、離婚国アメリカ!!と絶賛したくなる一冊でしたね。
以上、父親との面会について思うことを書かせていただきました。
離婚が全然珍しくなくなってきた昨今、親の都合で傷つく子どもが少しでも減ってくれるといいな。
離婚は悪いことではないです。引け目を感じることでもありません。
けど、その決断に従わなければならない無力な子どもの存在を忘れてはなりません。
子どもを親の犠牲にしてしはなりません。
犠牲者にさせないための最低限のことが面会させることではないでしょうか。
気持ちよく、笑顔でお子さんを送りだしてあげましょう。
私も頑張ります!!
それではこれで失礼します。最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
明日もあなたが笑顔であることを願っています。
さおり