子供に駄目というのは愛ですか?親の都合ですか? | あなたが幸せで在りますように

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人と違う個性を輝かせて、自分も人も許し愛し、せっかく生まれて来たこの人生を幸せに生きていけるように応援しています。

◆2012年、今から5年前に書いたブログです。

年月が過ぎても、伝えたいことは同じ。
だから、今、また改めて掲載させてください。

子どもは親が自由にしていい存在ではない

子どもは天からの預かりもの。

貴女が親として、人として成長させてもらうために神様が届けてくれた存在です。



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今日、私と息子は公園の砂場で泥んこ遊びをしていました。


息子は遊ぶ時、いつも裸足。


好きなようにさせています。


それを見ていた4歳の女の子が同じように裸足になりたがりました。


けれど、お母さんはいい顔をしません。


また、お洋服が汚れるから、と砂場に座ることも禁止。


見ていて、何しに来たのかしら~???


と正直思ってしまいました。


汚されたくない。


洗濯が大変だ。


そう思ったのでしょうね。


その気持ち、とてもよく分ります。泥や砂汚れ、手ごわいです。


けれど、遊びから学ぶことは多いのです。


例えば、靴をはかなければ、痛い。


これも裸足になって見なければ分らない感触。


泥んこの感触、あのひゃ~とした気持ちよさも


砂に水を足してみなければ分らないこと。


でも、それを制御するのは、


愛なのでしょうか?


親の都合なのでしょうか?


この問いかけは昔からずっとしています。


それは障害をもっていた息子の育児をしていたことがキッカケでした。


食べられない、座れない、普通の成長は見込めない。


ないないずくしの診断に私は納得したつもりでも、


どこかしら受け入れられずに


なんとか普通にさせようとしていました。


口から食べられないなら訓練すればいい!!


と摂食障害について沢山調べ、


それを看護士に伝え、リハビリをしてもらおう!と必死でした。


けれど、ミルクを口から飲むことは


すぐに誤嚥に繋がり、


肺炎を引き起こす。。。。。肺炎は命の危険になる・・・。


その繰り返し。


それでも、何とか!!


と意地になっていました。


そんな時ある看護士さんが


「お母さんの気持ちはわかるけれど、1番、智がらくならいいんじゃない」


と言って来たのです。


これを聞いた時、ものすごくショックでした。


親じゃないから、そんなことが言えるのよ!!


親なら子供を何とかしたい!


って思うもの!!


以前の私はそう思っていました。




けれど、この言葉がずっと頭に残っていました。


そして、スヤスヤ寝ている息子を見た時に「そ・う・だ・な」


と思いました。


「そう、食べられるようにしたかったのは私」



「決してこの子が望んでいるわけではない」



「私のエゴがこの子を苦しめている」



「普通にしたい。それはこの子を受け入れていない証拠」



そう感じたのでした。自分の愚かさと醜さに気付き涙が溢れました。



そう、食べられるようにしたい!



それは愛ではなく、私の都合だったのです。自分の為にそうしたかったのです。



何もできないただの障害児ではなく、



何か出来る子にしたかった。



そんな醜い思いが隠されていました。



その思いに気づいた時から



何かをさせよう。。。。というエゴを手放すことができました。


じゃぁ全てをあきらめたのか。


そういうことでもないのです。


ただ、今できることと、できないことを見極める、



そう言う考えを持つようになりました。


または、どちらでもないのなら、



それを受け入れる強さを持とう。



そう思ったのです。


そして、決めました。何かさせたい、と思った時には


「自分の都合なのか、それともこの子を思ってのことなのか」


問おうと。


この問いを大切にしていたから、


智が亡くなる時も、見送ることが出来たのだと思います。



そして、今の子育てにもこれは役にたっています。


子供にとって、いいことなのか。


それとも私の都合なのか。。。


健常児を育てることは初めての経験。


だから、これを考えることは結構あり、


考えると、大体親の都合で何か駄目と言っていることが多い気がしました。


もちろん、都合を優先させないといけない時もあります。


しかし、そんな時には


正直にそれを伝えることを大切にしています。


子供は小さな体をしているだけで、


同じ人間です。個性も人格もある尊重すべき人です。


ですから、尊重してあやまります。


例えばこの砂場のケースだったら


「ごめんね、お母さん、汚れてもいい服にしなかったんだ。だから泥だらけになったらどうしようと思って心配なの。今度来る時にはお砂遊びしていいお洋服にするから、今日は我慢してもらえると嬉しいな」


など言えばいいのではないでしょうか。


多分スムーズには納得しないでしょうが、


その時には、じゃぁどうすればよいか、


どうすればよかったかを親子で話しあってみてください。


お母さんは感情的にならずに交渉してみてください。


色々と代案を出してみてください。


これを繰り返すと、自分で考える子になり、交渉と言う行為を覚えていくと思います。


無理だよ~ガーン


と思う方も少しづつしてみてください。


親が変われば子供も変りますよ~。


そして、


正直に伝えると、案外子供は分るものです。


そこに「尊重さえている」という愛情が感じられれば。

 


心理カウンセラー佐織より