前回のつづき
「 ●●くん(末っ子)が、同じクラスの女子に ”死 ね” と言ったそうで・・・」
担任の先生は、遠慮がちに話し始めました。
若い男性ですが、公平に接してくれる良い先生です。
末っ子がいじめられてた時も、事実関係をきちんと調査してくれました。
「 ●●くん(末っ子)に 事実確認したところ、確かに言ったと認めています。 」
「 そうなんですね・・・・ご迷惑をおかけしてすみません。
先生・・・言ったことはわかりましたが、どのような状況だったかわかりますか? 」
そう、何か起こったときは、まずは”事実確認”が重要だと思います。
先生は、順序だてて話してくださいました
「 休み時間に、●●くん(末っ子)と▲▲くん(友達)ともう1名の 男子生徒3名で集まって話していたそうです。
その時、女子生徒が●●くんのそばを通る際に、
●●くん(末っ子)と▲▲くんの2人から ”死 ね” と言われ傷つき 夜も寝れなくなった。と言っています。
心配したお母さまが 女子生徒から聞き学校へ連絡がきました。
まず、男子生徒3名を一人づつ呼んで『事実確認』をしたところ
廊下で3人で話していた事
●●くんと▲▲くんが”死 ね”と発言した事
この2つは事実であるようです。
ですが、
●●くんと▲▲くんは、女子生徒にではなく、その向こうにいた友人に冗談を言っていたところ、間に女子生徒が通り、挟まれ 自分が言われたと勘違いしただけだ と主張しています。
一緒にいたもう1名の男子生徒も同様に話しています。
一方 女子生徒は、間違いなく自分に言った と話しています。
親御さんも、かなり熱量が上がっていらっしゃるので、学校で 保護者同伴で対面の機会を設けたほうが良いか考えています。」
といったお話でした。
この話を聞いて、私はすこしホッとしました。
先生が、きちんと事実確認してくれたからです。
末っ子がどんな子でも、まずは、冷静に一人一人呼んで、それぞれの認識を聞いてくれるところからスタートしてくれて、感謝しました。
「 先生・・・個別でヒアリングしてくれてありがとうございます。
ます、どういう状況であろうと、●●(末っ子)が”死 ね”と言ったことは事実のようですね。
そして、誤解があるかもしれないが、その女子生徒さんが、傷ついてしまったことも事実なのですね。
誤解があるなら解いたうえでですが、謝罪が必要なら、いつでも学校へ行きますので言ってください。」
と伝えました。
「ありがとうございます。
女子生徒が、3人の男子生徒によく絡んで行っていたという話もあり、
まず、たまたま起きたのか、悪意があったのかをよく確認してみます。
女子生徒の親御さんと連絡がつき次第、(まだ何もお話ししてないので)内容をお話して、お気持ちをもう一度聞いてみます。」
とのことでした。
先生の声を聞きながら、私は長女にあった出来事を思い出しました。
もう、7年ほど前になりますが、当時中学1年生の長女が
同級生に”死 ね” と言われて泣いて帰ってきて、担任の先生にご相談したことがありました。
↓↓こちらの記事
●中学1年生の告白
こんどは、加害側になるとは・・・・
「 先生。
実は、長女の時、同じようなことがありました。
うちの娘が 同級生に”死 ね” と言われて、泣いて帰って来たのです。
先生が間に入ってくださって、生徒さんが謝りに来てくれました。
だから、その女子生徒さんの親御さんお気持ちは理解できます。
傷つけようと思ったのか、思ってないのかはわかりませんが、
うちの子も普段から言葉遣いが悪いので、 こういったことにつながるのだと思います。
本人が帰ったら、親子でもしっかり話し合うようにします。 」
そう言って 電話をきりました。
こういったトラブルがあったときは、
事実の確認
と
悪意があるのか?
そして根本原因がどこになるのか?
これらが大切だと思います。
事実と真実は違います。
事実は、だれもが共通に認識できる実際に起こった事象ですが
真実は、人によって違います。
何が起こったのか?
そこに何があったのか?
人として未熟な思春期のトラブルは、大人はしっかり見極めてやらないといけないと思います。
末っ子に大切なことを教える 大切な機会を得たと思い、まずは、先生からの次の連絡を待つことにしました。