・練習プラン
・バイクをどう仕上げるか
・どのレースに出るか
今日はこの3つの中のバイクをどう仕上げるかについて具体的に自分がどのように練習していたかを書いてみます。
バイクの作り方で私が大切に思っていることその1は迷いをなくすことです。
前回の内容では練習プランについて書きましたが、もちろんバイクの準備だって大事です。
サーキットについたら車から降ろして暖気するだけの状態が一番望ましいですよね!
迷いをなくすというのは、例えばうまくいかないときに原因を考えますよね。
なぜ速くはしれないのか、なぜあのコーナーをうまく曲がれないのか。
人間が悪いの?バイクが悪いの?どっちだろう?と迷うときがあります。
結局どっちが悪いのかよくわからずその日の練習を終えてしまうような日もありますよね。
私もレースをはじめたころによくそんなことがありました。
何が悪いのかわからなければ改善点を見出すことも不可能ですし、そこで成長がストップしてしまいます。
練習の準備をしっかりして、改善点を見つけ改善するというサイクルが止まってしまうのです!
エキスパートライダーであれば、熟練されたスキルで人間が悪いのかバイクが悪いのかすぐに判断出来る人も多いでしょうが、多くの人がそうではありません。
そこでフレッシュマン時代の私はバイクが悪いかもしれないという迷いを捨てるためにバイクのセットを自分で考えることを一旦やめました。
私は主にYUEでアドバイスをもらいながら、バイクを作りました。そして、マシンのセットはほとんどいじることなく練習しました。
なぜYUEを選んだかというと、YUEのライダー(私は主に海老名さんにお世話になりました)は基本を極めたライダーだと思ったからです。
まだ実力のない私がなるべく早く、速くなれるように考えたとき、基本を極めることがとても大切だなと考えました。
YUE仕様のフロントフォーク、オーリンズのリアサス、エンジンはクラッチが3枚仕様でスプリングはCRでプラグはR7376でチャンバーはリブラのM15等々たぶんほかにもありますがほとんど同じものを揃えて、セットは遊畑さんに相談して決めていました。
これによってバイクが悪いかもしれないという迷いを消して、ひたすら自分のライディングを見つめながら練習することができました。
人それぞれ考え方は違うと思いますが特に初級レベル~中級レベルの人に関しては、足回りをいじったところで大して速くはならないと思うんです。
例えば桶川新コースで48~50秒の人がサスセットをばっちり決めたとしても45秒台で走ることはできませんよね?
迷いを捨ててライディングだけを見つめる練習が出来るようなマシン作りを私は今までしてきました。
この試みはライディングスキルを向上させることが目的だったのですが、ほかにもたくさん得るものがありました。
サスの動きとかちょっと変えても最初は何が変わったのかよくわかりませんよね?
マシンのセットを変えないでずっと練習したことによって、微妙な変化がわかるようになったんです!
例えば油面5mmとか前後の車高1mm単位とかイニシャル1/4回転の変化とかがわかるようになりました
これはおそらくライディングスキルが向上したことも原因のひとつでしょう。
エキスパートで走るようになった今でも、微妙にセットを変えたりはするようになりましたが、バイクのベースセットは基本的にフレッシュマンのころと一緒です。自分を磨くことの出来るバイク作りを常に意識してきました。
次回はバイクの仕上げ方の続きを書きたいと思います。
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