こんばんわ。前回は三大栄養素、脂質についてお話ししました。
脂質は大切なエネルギー源でありながらその脂質の種類に応じて身体への影響が変わってくる。というのがわかっていただけたかと思います。
さて今回は炭水化物(糖質+食物繊維)のお話です。
おそらく皆さんは炭水化物大好きだとは思います。
かくいう僕も以前は炭水化物メインの食事をし、なかなかにいい感じの体型になったこともあります。
今回は炭水化物とは何か。をはじめ、糖質の危険性、どのように摂取していくべきか。を中心にお話しします。
また音楽ゲームプレイヤーが好むエナジードリンクに関しても触れていきたいと思います。
正直今回は食生活をかなり否定されることになるとは思います。もちろんプロアスリートみたいな食事にしなさい。とは言いませんが、不健康な食生活をしている人が多いもの事実。
振り返り、少しでも意識が変わってくれればいいかなと思います。
-炭水化物とは?-
炭水化物とは糖質、食物繊維の合わさったものです。
いわゆる「主食」というものに豊富で、コメ、小麦、穀物類に多く含まれる栄養素です。
身体の中での働きはというと糖質はエネルギー源、食物繊維は腸内細菌の餌。になります。
糖質は1gあたり4kcal、食物繊維は0-1kcal程度ですので、炭水化物表記されているものでも逆算すれば糖質の量を調べることは可能です。
ただ、おそらく炭水化物と書かれるほとんどは糖質ですので、炭水化物=糖質量と思って考えても問題ないとは思います。
そして、この糖質こそがすべての元凶と言えるほど理解しないといけない栄養素になります。
簡単に言うと糖質に偏れば偏るほど筋肉の質は落ちます=音楽ゲームでの最大パフォーマンスなど不可能。
簡単に言うと糖質に偏れば偏るほど筋肉の質は落ちます=音楽ゲームでの最大パフォーマンスなど不可能。
大事なことなのであと100回くらい書きたいくらいです。
勘のいい人だと魔剤、ラーメンダメじゃん・・・となるとは思います。そう、ダメなんです。絶対に。
皆さんは一日にどれくらい糖質とっていますか?これでぱっと答えれないとまず問題です。
多少のタンパク質ブームはあれど、現在糖質にあふれる世の中です。
コンビニに行けばスイーツが手軽に手に入り、飲み物も困ることのないくらいどこでも買えます。
それなのに、質の悪い筋肉を作る元になる糖質をどれだけ摂っているかわからない。大丈夫でしょうか?
現在日本人の平均摂取量で言えば200-250g程度あるといわれています。
ちなみに僕の一日の糖質摂取量は100-150gです。もちろん食べるときはスイーツも、お米も、パンも、食べます。
ただ食べないときはほとんどをタンパク質と脂質からエネルギーを得ています。糖質は日常的に使うエネルギーではないので。
なぜ日常的に使うエネルギーではないのか?
ここからは少し化学の話になります。そして長くなります。ただしっかり理解していただきたいです。
まず、エネルギーって何でしょうか?
人間は絶えず細胞を変化させながら生きています。いわゆる「代謝」と呼ばれるものです。
この代謝。というものの過程でエネルギーというものが産まれたり、消費されたりします。
そして、筋肉が収縮するのにもエネルギーは使います。
このエネルギーというものはATP(アデノシン三リン酸)と呼ばれ、アデノシンというものに3つのリン酸が合わさることで構成されています。
この3つあるリン酸を一つ放出したり、取り込んだりすることでエネルギーが産まれ人間が活動できるというわけです。
ではこのATPはどうやって産まれるかというと今日のポイント。糖代謝です。
身体の中にある糖を使いエネルギーを発生させるシステムですね。
糖を代謝する事でATPを作り出します。そして糖はピルビン酸というものに変化します。
この過程はかなり長くなるので割愛しますが、化学が得意な方はぜひ調べてみてください。パズルみたいで面白いです。
この糖代謝というのはエネルギー効率はあまりよくなく、1つの糖に対して2ATP生産することができます。
ただし嫌気的代謝といって空気を必要とせずエネルギーを作り出すことができるのです。
空気を使わず、素早くエネルギーを作ることができる反面、エネルギーは少なく、残ったピルビン酸は結びつき、乳酸というものになります。
乳酸は聞いたことある人は多いと思います。
激しい運動をしたら乳酸がたまった!とかよく言いますよね。あの時はまさにこの糖代謝が行われていて、糖をどんどん使用しエネルギーに変えていきます。
ただしすぐ枯渇するのでさらにどんどんエネルギーにしていきます。そうすると最終産物である乳酸がどんどん残る結果に。この乳酸というものをまた代謝して再利用しないといけません。そこにもエネルギーは使われます。非常に効率が悪いんですね。
このあたりで勘のいい人は気づくかもしれませんが、無酸素運動が痩せない!というのは体内の糖を使うだけなので脂肪(脂質)は減らず、痩せない。というわけなんです。
もちろん無酸素運動にも役割があって筋力が上がることで基礎代謝は上がるので太りにくい体質を作ることはできます。
そして有酸素運動が痩せるという事は・・・?
そう、エネルギーを作成する方法は別にもあってそれが脂肪酸代謝です。
基本的に糖のエネルギーというものが優先されて使用されますが、条件によっては脂肪酸を代謝してエネルギーを作り出すことができます。
脂肪酸代謝は好気的代謝といって空気を材料にエネルギーを生成します。そして始まりはグルコース、糖が必要になってきます。
糖、脂肪酸、空気が合わさることでなんと129ATPという莫大なエネルギーを得ることができるので、できればこっちを使いたいですよね。
ただしデメリットもあって生成には時間がかかります。そして空気が必要になるので呼吸の限界を超えてエネルギーは作れません。
疲れると息が上がるのはこの空気を少しでも取り込みエネルギー生成に使っているからなんです。
瞬発的なエネルギーを出せるが出力は弱く、不純物が残る糖のエネルギー。
時間はかかるが出力は強く。効率のいい脂肪酸のエネルギー。
身体はこの回路を切り替えながら活動しているのでこのエネルギー回路を理解し、効率よく使うことで音楽ゲームでも最大パフォーマンスを引き出すことができるのです。
お気づきですよね?という事は魔剤やラーメンのいわゆる糖質メインのものであれば取ればとるだけ体内に糖が増え、効率の悪いエネルギー生成を主体に動きます。
体内の糖もなかなか枯渇せず、疲れるとまた糖質のエネルギーに頼るようになります。なぜならすぐ補給できるくらいありふれているので。
そうすると身体はこれでいっか!となり、体内には乳酸がたまり、さらにそれを分解するためにエネルギーを使う。
どうでしょう?筋肉の質が悪くなっていくのをなんとなく理解できたでしょうか?
筋肉の質。という話ではこの後のタンパク質のほうが重要ではあるのですが、何気ない食生活が大きく影響する事がわかっていただけたでしょうか?
エネルギーの即効性から頼りがちな糖。ゲーセンにいるときになんかできる気がする!と糖に頼っていると、その時はよくても結果的に体内はボロボロになっていきますよ。
糖質に偏れば偏るほど筋肉の質は落ちます=音楽ゲームでの最大パフォーマンスなど不可能。
今回は少し難しい話をしました。
糖というものはエネルギー生成には必要。ただし、必要以上にはいらないもの。
エネルギー回路は複数あってうまく切り替えさせることでパフォーマンスを上げることができる。
このあたりを抑えていただければ大丈夫かな。と。
細かい部分など説明しきれてないところもあるので、お気軽にご質問ください。
ただし、ここを理解すると疲れにくく、パフォーマンスアップに繋がることは間違いないので、是非とも自分の身体の勉強をしていきましょう。
ではでは。素敵な音楽ゲームライフを。