昨日購入したスポニチのインタビュー内容と少し違うので、こちらも載せておきたいと思います


つい先日のこと、深夜にスカイステージで『春の雪』をやっていて、次の日のこともあるのに途中までですが見てしまいました

あの作品は、あの時のみりおちゃん(明日海りお)だからこそ演じることが出来た松枝清顕だったと思います

役を演じるのにベストなタイミングってありますよね。それらが全て(一緒に出演するキャストも含め)揃ったベストタイミングでした

これまでの主演作品が数多くあるので、一つずつ挙げていたらキリがないのですが…

今、この時にこの役(作品)に巡り会えて本当に良かったなぁと思ったことが多々ありました

今現在、世界の恋人カサノヴァとして、このインタビューにもあるような、「包容力のある男役」の魅力を思う存分発揮されていますが

丁度一年前、『ポーの一族』では永遠の命を持つバンパネラを見せて下さいました

あの役は、見た目は少年でも、中身は老成した何百年も生きてきた心を持った老人のような役でしたから、男役として培った存在感なくしては、演じることが出来ない役だったと思うのです

天草四郎も、3万7千の民を率いるカリスマ性のある(史実では少年でしたが)青年ということで、求心力の備わった今だからこそ嵌った役だったかと…

こう考えると、それぞれベストタイミングで演じていらっしゃるのだなぁと…

ただ、初めて拝見したルドルフの頃は、キラキラのアイドル系男役さんだと思っていたのが、このような大人っぽい男役さんになるとは思いませんでした

麻子さんが月組トップ時代に、「男役は、遊び、ゆとり、包容力」と、花組時代に上級生から教わった言葉を伝授していらっしゃいましたが

それが巡り巡って、花組育ちの瀬奈じゅんさんの元、月組で育った明日海りおさんが、こうしてこの三つをご自分のものとして、花組トップスターとして君臨していらっしゃいます

この公演におけるカサノヴァという役は、まさにこの三つを駆使して演じる役だなぁ…と、見る度に感じています

それが眩しくもあり、到達してしまったという寂しさも…

でも言い換えれば、それ位魅力に溢れている…ということでもあります

フェアリーで突き進んでも充分、スターとして魅力的な人が、日々男役として努力し続けた姿が今ここにあります

昨日、オトナ女子がハマる宝塚…という記事がありましたが

こんなミラクルがあるから嵌ってしまうんですよね