昨夜は夜行バス初体験の為、ほとんど眠れていません




きっと、舞台を観ての興奮と、慣れないバスの中という両方のせいだと思いますが、不思議とまだ目が冴えています




さて、AとB両方を観ることが出来ましたので、私なりの感想を書かせて頂きます




まず、どちらをより好きかと聞かれたら、額田ではありませんがやはり選べません




理由は、1番はみりおちゃん(明日海りお)のお芝居が好きなので、大海人皇子も中大兄皇子も、もう一度観れると言われたら両方観たいからです




大海人皇子の、狂おしいほどの額田への思い、温かく包み込むような優しさ、そして知的で狂気も含んだような、「あの虎に翼を付けたら恐ろしい」という面も感じさせる、厚みのある大海人皇子がとてもとても魅力的でしたキラキラ




中大兄皇子の、大和の国を守るために、周りから何と思われようとも、時に冷酷で厳しい制裁をやり通す男の強さが、めちゃくちゃカッコ良く…それでいて、額田には縋るような男の弱さを見せる、ずるいけどこんな風に思われたら、女は離れられないですよね…そして何よりあの色気…ハートもう骨抜きにされましたハート




それでも尚、叶わぬ夢として一応言いたいのが、もし大海人皇子がもう少し拮抗した実力の人だったら、明日海さんの中大兄皇子はどこまで出せたのかな…と




(やはり常に全体のバランスを考えてお芝居を作る方なので、これでも抑えていらしたのではないかと思いました)




なので、どちらも複雑に様々な魅力を持った人物なので、出来ることなら何度も観たいと思わせる皇子様でした




でも、一つの作品として観ると、一言で言うと、Aはオーソドックスなパターン




Bは、あかねさす紫の花のサイドストーリーのように見えました




中大兄皇子バージョンというのが、春野寿美礼さん主演バージョンしか拝見したことがないのですが(というか、その作品は初演はダブル主演、後はほぼ大海人皇子主演バージョンですね)




やはり思った通り、ほぼ脚本は同じで、違うのはプロローグでAと同じく、(今度は)中大兄皇子と額田が見つめ合い…というシーンが加わっていたことと




そして中大兄皇子と鏡女王のデュエットが増えていたこと。それ以外はほぼ同じです




あ、あと最後に大海人皇子が、「狂いましたー!額田を私にお返し下さい」というのはA、B両方なかったですね




それでも、13年前の花組版とこれだけ違う作品に見えるのは、春野さんと瀬奈さんは学年差が一年だけなのに対し、明日海さんとれいちゃん(柚香光)は6年…




公演が始まる前の各紙インタビューにあった通り、「(明日海さんとの)差を感じる。」「必死でしがみ付きたい」との言葉通りなんだな…と




れいちゃんが1番大切にしたいのが、「明日海さんの中大兄皇子に対する大海人皇子であること」と言っていた通りの、兄弟感の強い二人の皇子様でした




それで観ているうちに、「これって、今の花組のみりれいの関係性そのままやん」って思いました




ポーの一族でもエドガーとアランがめちゃくちゃ嵌りましたが、あれもある意味兄弟みたいなもので…




こんなに兄弟が似合うトップ、2番手というのも珍しいかもしれません




まだ16歳の大海人が、「兄上ーー!」と言ってやって来た時のれいちゃん大海人が、普段のれいちゃんと重なりました(等身大で可愛いのです💕)




これはラストの場面にも繋がるので、兄への思いはとても大切ですから、これで正解なんですけどね




それとこのBパターンを観ていると、中大兄皇子が大和の国の為に良い事も悪い事も全て自身の責任として突き進む姿が、花組という組を背負って立つ明日海さんご自身と重なりました




それくらいに、Bパターンは中大兄皇子のインパクトが強い作品に感じました。これって私だけでしょうか…




そういう意味でも、Bパターンも明日海さん率いる花組ファンとして、とても愛おしい作品になりました




でも、あかねさす紫の花という作品を初めて観る方には絶対にA




ということで、これからBを観られる方は、頭を真っさらにしてご覧になられるのが良いかと思います




そして、やっぱりAも見たかった…と仰る方は、きっと両パターン収録したものが出るはずなので、ぜひお買い求めになられて下さい←回し者




キャスト別など、まだまだポツポツと書いていきたいなぁと思っています