今更誰にでも分かるような当たり前のことを書きますね





花組ACTシアター公演『ハンナのお花屋さん』を観て、舞台は総合芸術なんだなぁと改めて思いました




まずは植田景子先生の考えられた物語に加え、(どの程度演出家が決められるのかは分かりませんが)集められたスタッフの精鋭達




とにかく素晴らしいと感じたのは音楽。瓜生明希葉さん作曲の、人の心の琴線に触れるような繊細なメロディー




時に心の叫びのような激しい曲もあったり、優しい旋律だったり、楽しくて軽快な歌だったり…




その沢山の素敵なメロディーを、宝塚ならではの生演奏で、アーネストに引き続き生演奏で聴けるという贅沢さ




(やはり生演奏は格別ですねおねがい




やはり音楽の力は偉大だな…と思います




そして舞台装置担当の松井るみさん




TBS特番でお話くださった通り、奥行きを感じる森の中のシーンが何度も出て来ますが




枝が大きく別れたような、天井に届きそうな大木もあったり、とにかく良くできていて細部まで見たくなるんです




(ネタバレになりますが)開演前から客席に流れる鳥の鳴き声が、演出効果抜群です




これは残念ながらライブビーイングでは分かりづらいかも




そしてクリス(明日海りお)がパソコンを操作してミア(仙名彩世)とチャットをしたり、ブログを書いたりするシーンが何度も出て来ますが




その時に、同時に舞台上にある大きなスクリーンに打つ文字が映し出されます




これは今までなかった演出ではないかなと思います。とても斬新そして目が忙しい




あと1番沢山登場する-Hanna's Florist-お花屋さんです



壁面の棚に並べられた美しいアレンジメントフラワーは、1つ1つオペラで眺めたくなるような細かいセットです



当然お花屋さんですから、バケツの中やあちこちにも色んなお花が登場しますが、とっても華やかですおねがい



これだけでもお花好きの方には堪らないと思います



そして、いつもセンスの良い衣装で有名な有村淳さん



まぁフィナーレの衣装は、マリメッコ推し…ということで割愛←コラ



でも、みりおちゃん(明日海りお)が、それはもうファッションショーのように、舞台袖に入っては着替えて出てきます



その全ての衣装が、すっごく素敵でお似合いで、いちいち見惚れるんですよね〜



早く舞台写真出て欲しいっ



そしてその総合芸術を元に、実力抜群のトップコンビ、宙組へ出したくない程頼もしいキキちゃん(芹香斗亜)と



大劇場ではここまで台詞がないような、「お芝居が好き」になってきた、花組の下級生たち…



(というのも、下級生たちのインタビューでこの言葉を目にすることが多くなりました)



全ての舞台に携わる人達の結晶が、こんな素晴らしい作品を作っているんですね



植田先生のこだわりが詰まった…と、初日のご挨拶で明日海さんが仰っていましたが、まさにそのような舞台です