感想の前にまず「ひかりふる路」について。
ひかりふる路が劇場で公演された時は諸事情があり観劇ができない期間でした。
見たいなぁ~と漠然と思っていたけど。
フランス革命×ワイルドホーン×望海風斗×真彩希帆と好きなものしかない。
ということで、絶対好きだからいつかみよ~と思い、早2年。
今日こそその日ということで見ました。
温めておいたということです。
あ、曲は知っています。
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2017年宝塚歌劇雪組
ミュージカル
「ひかりふる路〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜」
作・演出 生田 大和
主演 望海風斗、真彩希帆
これ、どちゃくそミラクルスーパーとてもかなり良い。
フランクワイルドホーン大好きだからというのもあるけど、曲が良い。
それに話の流れというか、キャストもすごくぴったり。
レベルの高さすごい。
冷静にまとめましょう。
●話
フランス革命後のロベスピエールのお話です。
スカーレットピンパーネルの時代の話です。
ロベスピエール(望海風斗)と貴族のマリーアンヌ(真彩希帆)が対照的で良い。
ロベスピエール…喜び⇒どん底
マリーアンヌ…どん底⇒喜び
(喜びの大切さを知っているのが、ダントン(彩風咲奈))
(でもロベスをどん底に追いやるのもダントン)
2人が釣り合っているときは名曲「今now」なだけ。
数々の舞台を経た今見ると、元からきいちゃん(真彩希帆)はだいもん(望海風斗)に寄り添うというよりも対であり
だいもんもそれを望んでいたんだなと思いました。
うーん、伝わる?
「はいっ♡はいっ♡」とトップ男役に従うというよりも、真正面にぶつかるタイプの娘役というのがこの頃からわかる。
マリーアンヌは恋愛感情と敵対心がせめぎあっているけど、どちらかというと敵対心のほうが上なのでは?
「好きだから殺せない」というよりも「殺したいんだけども…引っかかるものがある」な気がする。
分かりやすい話なのに細部までこだわっている、そんな印象でした。
●音楽
フランクワイルドホーンですよ。
大作(言い方がこれであっているのか?)でもないのにお披露目の気合の入れ方よ。
お披露目は再演を持ってきて「どうよ?見たいだろ?」と持ってくるイメージがあるけど
そこで新作×ワイルドホーン。
いや、ワイルドホーン効果もあるのか。
にしても、曲がイチイチ良いし、セリフの後ろに流れている音楽がイチイチ心地が良い。
ジャーーーーーンと来るときとなめらかな時ともうイチイチ良い!(怒)←
冒頭の「ひかりふる路」も夢と希望に満ちていて、お披露目に最適。
その後にもう一度出てくるときも、冒頭で歌われているときと全然違うんだよね。
同じ曲なのに。
本当良いわ。
●望海風斗、真彩希帆
爆裂響く声のだいもんと歌の表現力が高いきいちゃん。
もうこれだけで歌のパワーがあっていいのに、演技が凄い。
特に最後の議会?のだいもんのボソッボソッと話すところはさすがすぎない?
きいちゃんは最初のだいもんをずっと睨んでいるところ。
●彩風咲奈、朝美絢、彩凪翔、彩みちる、朝月希和
いちいち良い。
なんでさきちゃんとだいもんは「昔は仲良かったけど、最後には仲たがいするorライバルになる」
が多いの…。
オーシャンズ11みたいな「俺たちニコイチ(死語w)」が見たかったなぁ。
●ツッコミたいところ
・ロベスピエールって傍聴席にいた女を捕まえられるほど、身近な存在なの?
いやでも平民だからそうなのか?
・さきちゃんへ。
イライラするのはわかるけど食べ物は大切にしましょう。
●印象に残ったセリフ
・理想は願いだ。願いは未来だ。理想は思い出と共にある。
うんうん。
・素朴な人の平穏な暮らしと弱さ。
そう、結局弱い。
・自由ということは自分の責任を持つこと。
まさにそうです。
・政治ってやつは俺たちが思っている以上に現実なんだ。理想なんて無力なものだ。
これって今の世の中だよね。理想なんて無力。ってテレビの人たちに言いたい。
●まとめ
フランス革命ってみんなが必死に夢を叶えようとしていて、がむしゃらに生きている。
それが魅力的。
どちらかというと貴族寄りのベルばら
(まぁ各目線あるけれど)
第三者のイギリス貴族目線がスカピン
庶民目線が1789
マリーアントワネット目線がMA!
などなど、あります。
ひかりふる路は革命家目線かな。
良かったなぁ。