お神酒の上がらない神様はないといいますが、

 それ以上に水がお供えされない神様もありません。

 

 水は人間が生きていくにはなくてはならないものであり

 浄化やお供えなど、そして時には開運(!)など

 精神世界ではオールマイティに用いられています。

 

 まさに、普段意識されることのない

 身近な呪物といっていいのではないでしょうか?

 

 そうした聖水のなかには

 鍾乳石からしたたった水を集めたり

 朝露を地道に集めたものだったり

 あるいは神聖な香料を加えたものだったり

 

 手間を加えることで

 波動を高めたものも多いです。

 

 鎌倉の銭洗い弁財天も

 今みんながせっせとお金を洗っているあのお水、

 本来は神仏に供えることで平安をもたらす

 効果が得られるというものだったそうです。

 

 銭洗い弁財天を訪れた折には

 お金を洗うついでに少々のお水をいただいて

 ご自宅の仏壇や神棚にお供えしてみてはいかがでしょうか?

 聖域の土や石を持ち帰ったところ、つぎつぎ災難に見舞われ元の場所へ返しに行った――

 むかしからよく耳にする話ではないでしょうか。

 

 霊能者さんたちは、神に救いを求める人の念が憑りついていたり

 聖域のものを持ち出したことに神様が怒ったなどといいます。

 

 その一方で、逆に幸運になったという話も聞きます。

 

 ネガティブにしろポジティブにしろ、ひとつのことが言えるのではないでしょうか。

 聖域の土というのはとても身近な呪物です。

 

 多くの人はそのことを潜在的にわかっているから、昔からお参りに行っても

 そこの土を持って帰ろうとかはあまり思わないのかもしれません。

(お守りとして削られまくってしまった立石様のような例はありますが…)

 

 さて、この呪物のポジティブな面です。

 

 沖縄の七嶽神社のご神体は七つの御嶽の砂を集めた壺だったりします。

 江戸時代の書物にも、聖域の土を用いたご神体の作り方について記されたものがあるそうです。

 タイのプラクルアン(お守り)も、粘土にお寺の土をまぜて作るようです。

 

 いずれも専門家がちゃんとした知識を用いて作ったものがほとんどだと思います。

 もし…この呪物を適切に扱うことができたのなら、

 それは強力な守護アイテムとしてはたらくのかもしれません。