留学に関係する仕事をしている時、時々インターンシップの問い合わせがありました。

海外でインターンシップをやってみたい、という個人や、

海外で学生にインターンシップをやらせたいという先生もいました。

 

 

日本の学校でインターンシップというと、実質的には単なる社会見学です。

1日だけ職場体験?私に言わせれば”体験”ですらありません。

私が小学生の時に、パン工場へ社会見学へ行き、

そこで働いている大人に話を聞いて、質問して回答してもらい、

最後にパンをもらって帰りました。

 

 

ウェブサイトで見る限り、それとほとんど変わらないことが今も行われています。

それを高校生でもやっているようにお見受けするものもあります。

専門学校や大学生でも1週間とか2週間とか、

ちょっと通って見学をさせてもらう、ちょっと誰かのお手伝い、

というよりはやっぱり横について見てるだけ、みたいな感じです。

それは英語でShadowingと言います。

アルバイトの方がもっとちゃんと仕事してると思います。

 

 

インターンシップというのは、本来ひとつのプロジェクトの、

メンバーとして最初から最後まで携わって仕事をすることです。

期間にして6か月から12か月くらいはかかります。

それをインターンシップと呼ぶのに、日本では名前だけ使って、

本当のインターンシップとは似て非なる社会見学をしています。

 

 

日本国内でそんなことしかしないから、

大学の先生たちも何を勘違いしているのか、

海外インターンシップを1週間または2週間やらせてほしい、と仰る。

酷い時は有給でやらせてほしいと仰る。

1週間なんて、仕事する前に終わります。

受け入れ側にしたら、手間暇だけかけてお金まで払わされたらいい迷惑です。

 

 

「有給でやらせれば、学生も受け入れ側も相応の覚悟というか、責任感や本気度も上がる。」

言葉通りではありませんが、こういう趣旨のことを仰った大学の先生がいました。

 

 

それも一理あるかもしれませんが、

そもそも仕事をするだけの英語力がある学生ですか?

英語ができるだけじゃなく、仕事をさせるだけのスキルがありますか?

お金をもらうから責任感を持つだけで、

指示を出しても伝わるかどうかも分からない、

見ず知らずの外国人を簡単に入れてくれるかどうか?

 

 

昨今はどこの会社でも新しい人が入る時にIDを作って、

メールアドレスやセキュリティパスなど、

初期費用がある程度かかります。

1週間や2週間でいなくなる人にそんな費用をかけられません。

本当のインターンシップをするなら最低でも10週間は働いてもらわないといけない。

というのが本音だと言われたことがあります。

 

 

今もあるのかどうか分かりませんが、

以前はワーキングホリデーを対象に、有給インターンシップと称して、

リゾートホテルでのハウスキーピングの仕事を紹介するというプログラムがありました。

結構良い給料で、しっかり毎日働けば、そこそこの収入になりました。

更にリゾートの島だから、住人にはあまり娯楽がなく、

お金を使うところが少ないから、余計にお金が貯まると聞いたことがあります。

 

 

事の真偽は分かりませんのが、

これもインターンシップと呼んで良いのかどうか?と思います。

ただのリゾートバイトです。

それでももちろん履歴書にも書けますし、悪いことは何もありません。

ですが、インターンシップの定義からは外れているような気がします。

 

 

それらのことをやる本人が良ければいいじゃないかというご意見も分かります。

ですが、これを海外の人に”私インターンシップやりました!”と言って、

詳しく内容を話すと、”それはインターンシップではない”と言われる可能性は高いと思います。

 

 

半年から1年のインターンシップをやる機会はなかなかないと思いますが、

できればそういう機会を探して頑張ってもらいたいのと、

数日や1~2週間の機会なら、”industry visit”や”shadowing”をしたと言う方がいいと思います。