「適応障害」患者の日記 -3ページ目

自己紹介と、このブログについての注意事項

いきなりだが初めに重要なことを書いておく。

このブログに書く病態、薬の効果などは、あくまで個人的なものかつ素人の感想であり、他の方の参考になるものを書くつもりではないことをあらかじめお断りしておきます。

唐突にイヤな感じのことを書いて申し訳ないが、重要なことだと思うので書いた。こんなことを書いた理由は本エントリの最後のほうで述べる。

あらためて自己紹介をする。
僕は、ある企業に勤める三十路のサラリーマンだ。そして僕は心療内科の医師の診断では、「適応障害」の患者ということになっている。

数年前、3ヶ月ほど連続で100時間以上の残業をしつつ、直属の上司との相性が悪いのを我慢しながら、毎日イライラ仕事をしていた時期があった。

その時期の途中で、会社へ出社すると気が重く、同僚と会話をする気力がなくなり、激しい倦怠感と原因不明の微熱が1ヶ月以上続くようになった。同時にストレス発散のための酒の量がどんどん増え、気付けば毎晩、昏倒して眠りに落ちるまで酒を飲むようになった。さすがにこれはおかしい、と自ら心療内科を受診した結果、「適応障害によるうつ状態」との診断を受けた。

「適応障害」について簡単に説明すると、ある社会環境においてうまく適応することができず、さまざまな心身の症状があらわれて社会生活に支障をきたしている病状のことを言う。典型的なうつ病ではなく、あくまでも外的ストレスに対して適応できないことにより、うつ状態が発生している状態のことを指す。

その病名の診断の際、担当医から「僕をなぜうつ病と診断しなかったのか」について詳しい説明を受けた。それまでに僕に対して行われた複数回の問診で、抑うつ気分はあるが希死念虜がほとんど無いこと。自責感があまり無いこと。仕事や職場と関係のないプライベートでは、気力も行動力もあること。そして、睡眠が十分にとれていること。

実際、当時から現在に至るまで、旅行などのプライベートの趣味に対する意欲は、病気になる前と比較すれば落ちてはいるかもしれないが、興味が持てるし実際に手をつけられる。睡眠時間は少し波はあるものの、極端な不眠や過眠は経験していない。

担当医は、病気の回復のためにとれる施策を考えてくれた。「適応障害は、休職して良くなったとしても、元の職場に戻るとまたすぐ症状が悪化するので、休職は薦めない」「会社に相談して別の職場への配置転換をしてもらってください」とのアドバイスをしてくれた。

僕は診断書片手に会社の人事部に駆け込んだが、今の自分が持っている業務は、いわゆる「誰もやりたがらない仕事」だったので、代わりの人員を見つけることが困難だった。また、僕自身、他にやりたい業務が具体的に見つからないということもあり、配置転換は行われることはなかった。

そして、その後数年が経った2010年4月現在、一度も異動・休職・転職をせず、いろいろな向精神薬を飲み続け、なんとか毎日会社に出勤し、フルタイムで業務をこなす日々を過ごしている。

今の僕は当初に比べ寛解はしてきていると思うが、今でもたまに悲しくなったりつらくなったり、消えてなくなりたいと思ったりという、発作的なうつ状態が起こるので、完治しているとは思えない。

また、最初の診断からかれこれ数年も経っており、当時の最大のストレスであった過重労働は減り、いやな上司は異動してしまった。だから、今の僕の病態が「適応障害」の一言で済むステージなのかどうかについては自分の中でもいささか疑問に思っているが、「おそらく自分はうつ病ではない」と今でも思っている。

このブログでは、過去の服薬経験をもとに、自分がどのような精神状態を辿ってきたのかについて、あくまでも個人的にまとめていこうと思っている。

僕は、向精神薬を服用すると、主作用であっても副作用であっても大体はっきり出る体質らしく、向精神薬の効能を信用している。

このブログのエントリのタイトル名は「薬名」であることが多くなると思うが、原則として僕の服用した順番、時系列順に書いていく。

さて以下で、冒頭になぜあのようなことを書いたかの理由を説明する。

精神科や心療内科で向精神薬を処方された経験のある人であればご理解いただけると思うが、抗うつ薬を含む向精神薬との相性(主作用の効き目、副作用が出るかどうか)は個人差が大きい。

また、僕は文系の大学を卒業しており、文系職の営業・事務職に従事してきた。医学や薬学にはまったく精通していないので、自らの実体験や、本やネットで得た情報をもとに書くことになる。

したがって、冒頭にも書いた通り、
このブログに書く病態、薬の効果などは、あくまで個人的なものかつ素人の感想であり、他の方に対して参考になるものを書くつもりではないことをあらかじめお断りしておきます。