坂本龍馬(野球、ラグビー、映画、筋肉)ブログ -143ページ目

坂本龍馬(野球、ラグビー、映画、筋肉)ブログ

メインテーマは野球、ラグビーを中心としたスポーツと映画です。

サブテーマとして、トレーニング、筋肉、書籍。ドラマ。料理のことを記事として掲載しております。




先週末土曜日、日本代表は世界ランキング2位かつワールドカップ優勝候補のアイルランドに、勝ちました。
試合後のインタビューで選手達は「30分だけ喜んで、すぐに次のサモア戦の準備をする」「僕たちは本気で決勝に行く事目指している」との事ですので、アイルランド戦勝利はあくまで通過点でしょう。

アイルランド戦勝利はがっぷり四つに組み合って力勝ちだったと思います。
 
アイルランド戦の勝因は、
・オフサイドラインぎりぎりの出足が速いディフェンス。
・ボール毎殺す激しいタックル。
・攻め手がないと感じたアイルランドが力任せで攻めてきてもブレイクダウン(接点でのボール争奪戦)で負けず、日本のアタックの際は確実にゲインしていた事。
・臨機応変なオフロードパスやノールックの片手パスの精度の高さと日本の速さがマッチした。
・力押しもできず、全く消耗しない日本の驚異的なフィットネスにアイルランドが根負けした事。

等が挙げられ、日本のゲームプランがはまった事だけが勝因ではなく、個々の当たりで負けていず、アイルランド以外のどのティア1のチームとやっても、今の日本なら勝ちきれるのではないかとさえ思えます。

その根拠として挙げられるのが、昔からパワーに劣る日本の課題と言われたスクラムが安定して、世界有数のスクラム強国アイルランドに押し勝つ場面さえあったことです。

前回イングランド大会でも、日本代表はスクラムが急改善していましたが、試合に勝ったとはいえ南アフリカに押し勝つところまではいってませんでした。試合間隔が短かったとはいえ、次戦のスコットランド戦ではスクラムでは負けていました。ところが、今の日本はスクラムは寧ろストロングポイントになっています。

以下は時事ドットコムの記事です。

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日本、スクラム強化実る=堀江「4年前より強い」-ラグビーW杯



6-12の前半34分、自陣で日本は敵ボールのスクラムを猛烈に押し返し、相手は下がりながら真っ二つに割れた。アイルランドの反則でピンチ脱出。これほど完璧に押し勝つのも珍しい。
 日本はマイボールスクラムを全て確保。敵ボールで二つ反則を取られたが、プロップ稲垣(パナソニック)は「あれは審判の解釈の違い。最初から勝っていた」。世界トップクラスの強力スクラムを誇る相手に押し勝ち、FW陣は自信を持って戦った。


南アフリカから大金星を挙げた前回大会もスクラムは安定していたが、フッカー堀江(パナソニック)は「4年前より強い」と言い切る。3年間指導してきた長谷川慎スクラムコーチの功績は大きい。

スクラム強国のフランスにコーチ留学した長谷川コーチ。FW8人の力を結集させるために、選手が置く足やバインドする手の位置、背中や膝の角度も1センチ単位で細かく注文を付ける。的確な指導でプロップ歴の浅いバル(パナソニック)と中島(神戸製鋼)も急成長した。堀江は「どんな国にも負けないくらい突き詰めてきた。それを証明できた」と胸を張る。
 長谷川コーチは「アイルランド戦の二つの反則は反省材料。修正していく」。妥協を許さない姿勢が、日本独自のスクラムを育てた。

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以下も時事ドットコムの記事です。

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日本、耐えてつかんだ勝利=後半躍動、アイルランド打ち倒す-ラグビーW杯


重くて強い緑の壁。開始早々、アイルランドはエンジン全開で攻めてきた。FWの強烈な突進、機を見て精度の高いキックパス。日本は粘り強いタックルで止め続けたが、2トライを先に許した。欧州屈指の強豪は、あまりにも厚い壁に見えた。

だが、日本の気迫あふれるプレーが次第に実り始めた。ラックで連続攻撃を仕掛け、敵陣へ。左右に振り回し、何度もゴール前へ攻め込む。前半34分には自陣での敵ボールのスクラムで押し勝ち、ピンチを脱出。相手の反則を生かして田村の3PGで追い上げ、3点差で折り返した。

<特設 2019ラグビーW杯>

 後半、危ない場面でも日本は耐えた。前半途中から入ったリーチ、そしてトンプソン、ラブスカフニのタックル。松島とレメキはカバーに走り回った。絶対にゴールラインを割らせないという気迫。フッカー堀江は「最初はやられてたけど、キックからの2トライ。崩されてはいなかったので」。体をぶつけた上で確かな自信を得ていたからこそ、集中力は切れなかった。


 後半18分、スクラムを起点に左展開。レメキが突進してゲイン、さらに左へ回して途中出場の福岡がインゴールへ飛び込む。ついに逆転。直後のピンチも、姫野が体を張って密集で絡んでしのぐ。そして田村のPGで差を広げる。終盤の相手の反撃も防ぎ、歓喜のノーサイドの笛が鳴った。


 スクラム、モールで耐えたFW。技巧を凝らし、好機を逃さなかったバックス。互角に渡り合ったフィジカル。内容を見れば番狂わせではない。プロップ稲垣は「普通にやりたいことが、はまった試合」。日本は思い通りに躍動し、アイルランドを堂々と打ち破った。

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以下はアスキーネットワークでのダイヤモンドオンライン小林氏の日本代表スクラムに関する記事です。あのアイルランドが、試合終了間際で同点を狙わず、負けても勝ち点1を取りにきたとは•••

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ラグビー日本代表、アイルランドを制した精緻なスクラムが生まれた理由


前半30分を過ぎたころ、日本の快挙が現実のものとしてチラつき始めた。

 まだアイルランドにリードを奪われていたが、日本の執拗なタックルを受けて、アイルランドは奔放さを失いつつあった。思い通りの攻撃が封じられ、無骨に突進する戦法に変えたが、それはむしろ日本の仕掛けた罠にはまったかのようで、通常なら多少強引にでも力で蹴散らすアイルランドの猛者たちが日本選手の強固な壁にことごとく屈した。打開策を失ったアイルランドは、後半になるとすっかり自信を失い、機能不全となった。

 初戦の両チームの戦いぶりを見て、相当な大差も覚悟していた。日本代表はロシアを相手に勝ちはしたが本来のプランどおりには戦えなかった。一方、スコットランドに圧勝したアイルランドは恐ろしいほどの強さを感じさせ、開いた口がふさがらないほどだった。

 ところが、日本代表は見事にあの驚異的な強さを誇るアイルランドの両翼をへし折ってしまった。

「絶対やってはいけない」プレーを
アイルランド選手に選択させた日本の“圧力”

 残りワンプレーの途中で、日本はアイルランドにボールを奪われた。自陣のゴールライン前、トライまでは最も遠い位置。だが、地道につながれ、1トライ1ゴールを決められたら同点になる。最後の最後でアイルランドの底力を多くのファンが恐れた次の瞬間、ラグビーの常識では「絶対にやってはいけない」とされるプレーをアイルランド選手が選択したのだ。

 ボールを手にしたスタンドオフのジョーイ・カーベリー選手は、慌てた様子でタッチにボールを蹴りだした。試合途中ならよくある光景だが、80分経過のホーンが鳴った後、ボールを蹴り出せば試合が終わる。負けているチームは決して選択しないはずの結末で日本の劇的勝利が決まった。

試合後、アイルランドのジョー・シュミッドヘッドコーチは、選手のこの選択を責めなかった。むしろ肯定的に語ったという。もしプレーを続ければ、日本にボールを奪われ、トライを許す恐れがあった。そうなれば点差が10点以上に開く。7点差以内の負けならボーナスポイント1が得られるが、それ以上の点差なら無得点の敗北となる。アイルランドは、引き分けの勝ち点2を取るリスクより、確実に1点を得る選択をした。それは、日本から受け続けた「圧力」のせいだと、素直に認めたのだ。

 個々の活躍や好プレーを挙げたらきりがないほどたくさんあった。集約すれば、日本代表の誰1人、どの瞬間も気を抜くことなく、瞬間瞬間に必要なプレーを15人がほぼ100%の精度とテンションで遂行し続けた。

 とくに後半は、穴が一度も開かなかった。

 序盤こそ、大胆なキックパスを空中でキャッチし、そのまま走りこむという美しいトライを決められた。が、後半になると、アイルランドはそのような奔放なプレーをする余裕は一切なくなっていた。たとえ1メートルでも、アイルランド選手がボールを持って日本ディフェンスの隙間を勢いよく駆け抜ける光景はほとんど見ることがなかった。

 1人でも気を抜けば穴が開く。相手は強力なアイルランド選手だ。これまでなら、強引にでもタックルをかわされ、ちぎられる場面が少なくなかった。ところが、前回のW杯後に一度は引退しながら復帰した38歳のベテラン、トンプソンが自ら率先した低いタックルに触発されたかのように鋭いタックルを続けた日本は、アイルランドの強引なパワーを完全に封じた。驚きとしか言いようがない。

アイルランドのプランを狂わせた日本の精度が高く強靭なスクラム

 この勝利が、単に一夜のがんばりで生まれたものでないことは、誰もが感じたはずだ。練習はもとより、普段の生活からすべてをこの勝利のために注いだ成果だろうと思うと、スポーツの持つ誇らしさを感じるし、日本代表の選手、指導陣はもとより、代表強化に関わったすべての人たちに頭が下がる思いだ。

ラグビーは身体の大きさやパワーがモノをいう競技だと思われがちだが、当然、それだけではない。15人それぞれに役割があり、走る、当たる、蹴る、投げる、人間の持つ身体能力を存分に発揮できるチーム競技。背の高い選手も低い選手も、当たりの強い選手も強くない選手も、適材適所を与えられ、自分の持ち味を存分に発揮すればチームに貢献できる。

 今回の日本代表は、まさに15人、さらには途中出場した選手全員が役割を果たした。そして、オーケストラの編成同様、そのデザインを指導陣が見事に紡ぎ上げ、選手が応えた結果の勝利だった。

 元日本代表主将の広瀬俊朗さんは勝因を「相手の強みを消したこと」と言い、中でも前半35分、アイルランド・ボールのスクラムが特に大きかった。「アイルランドのプランはあのスクラムで狂った。あそこで優位に立てなかった」と、『THE ANSWER』で語っている。

 後半18分、福岡堅樹が決めたトライも、スクラムからの攻撃だった。

 スクラムの強化を担当した長谷川慎スクラム・コーチは、かつて私が長い間取材し、単行本を書かせてもらった当時のサントリーの選手だった。チームには欠かせない存在だったが、大学時代からの有名選手が多かったこともあり、決して華やかな注目を浴びる選手ではなかった。その長谷川慎コーチがラグビーへの情熱と指導力を高め続け、この日の快挙を下支えするスクラムの精度と強靭さを生み出した功績には本当に深い感慨を覚える。

 試合後、この日のプレーヤーオブザマッチに選ばれたフッカーの堀江翔太も、「慎さんのスクラムをやっていれば勝てると信じていた」とコメントしている。


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以下はフライデーデジタルの日本代表スクラムに関する記事です。長谷川コーチのスクラムへの考え方に思わず唸りました。

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「スクラム番長」長谷川が作りあげたジャパンがアイルランドを押す

ラグビーワールドカップ日本大会が始まった。日本代表は9月20日、東京スタジアムでの開幕戦でロシア代表に30―10で勝利。28日には静岡・エコパスタジアムで2戦目に挑む。対するはアイルランド代表。2018年の欧州王者だ。

史上初の8強入りを狙う日本代表にとって、避けては通れない大一番。ここで相手が得意とするプレーに、スクラムがある。レフリーの合図とともにフォワードの選手が8対8で組み合い、その真下へ球を転がすプレーだ。前にパスできない競技の構造上、攻防の起点として時に勝負を左右する。

日本代表はアイルランド代表に体格差で劣るものの、スクラムには自信を持つ。力と力の勝負に映る領域で、緻密さを打ち出す。

「相手が70パーセントの力になるように組む。それを3年間やってきた」

こう語るのは、スクラムコーチの長谷川慎だ。

現役時代から日本代表の「スクラム番長」として知られ、選手やコーチとして活躍したサントリーを退社するとフランスへ留学。2011年から当時の清宮克幸監督率いるヤマハで、8人が小さく一体化したシステムを唱えてきた。2016年秋からはジェイミー・ジョセフ体制の日本代表で現職へ就き、同代表を支えながらスーパーラグビー(国際リーグ)に挑むサンウルブズにも2017、18年に携わった。

ワールドカップ突入に至るまで微修正を積み重ねてはきたが、根っこの哲学は変わらない。「力を漏らさない」ことだ。

最前列3名は互いにぴったりとくっつき、揃って腰を落とし、後列5名も一丸となって先頭の3名を前がかりに支える。相手より早く所定の形を作るのも肝で、一度作った塊はぶつかり合った後も崩さない。左プロップの稲垣啓太曰く「攻めるマインド」を持つのを前提としながらも、我慢して、我慢して、大きな相手のつながりがほつれたところで、つまりは「相手が70パーセントの力」になったあたりで押し返す。

長谷川はこうだ。

「(相手との)体重(の差)に目が行きがちですが、そこには慣れていますし、あまり問題じゃない。例えばロック(2列目の2人)のコア(背中から腰までを指す単語か)の長さ、(地面で)踏ん張ってから(膝が)伸びきるところまでの長さが重要。そういうところで、僕らは8人の力を絶対に漏らさない。日本のスクラムは、力を漏らさない」

最近の取材機会ではこうも話す。

「64個のポイントにしっかりとかけたい」

全身の力を活かし切るためか、組み合う前の段階から選手が履くスパイクの「ポイント」のうち先頭の4つを芝に噛ませる。8人がそれを遂行すれば、地面に刺さる「ポイント」の数は「4つ×2(両足)×8(人数)」で「64本」となるわけだ。

情報管理の観点からオープンにしない領域も含め、万事に言語化がなされている。長谷川は「64」について、冗談も交えてこう説明した。

「ポイントが(地面に)かかる組み方か、かからない組み方かによって、ルーティーン(組み合う前の動作)から変わってくる。スクラムでは押す、押されないの間に『ドロー』がある。『ドロー』の時にどれだけ皆のポイントが(地面に)引っかかっているか、足に力が入っているか、足の力が背中に伝えられるかがすごく大事です。上半身だけ、下半身だけで押しても、力は前に届かない。64個のポイントにしっかりとかけたい。前4つ×2×8人。これ、テストに出ます!」

長谷川の教えに舌を巻く代表選手に、ヴァル アサエリ愛がいる。

トンガ出身で日本国籍を持つアサエリは、来日後にスクラム3列目のナンバーエイトから1列目の右プロップへ転向。スクラムでは前方の選手ほど重さと頑健さと経験値が求められるなか、持ち前の器用さを活かして代表の座を掴んでいた。

今度の登録メンバーには、今年に入ってナンバーエイトから左プロップとなった中島イシレリもいる。ヴァルと同じトンガ出身の中島は、難しいコンバートを強いられながらも大会直前に強豪の南アフリカ代表との試合で他と遜色なく組んだ。さらにインタビューの際には、隣のフッカーとの肩の並べ方など長谷川式のメソッドを自分の言い回しで説明していた。理論を把握して実行に移せる。

中島自身が長谷川の指導を「わかりやすいです」とする傍ら、中島と仲の良いヴァルはこう感嘆していた。

「慎さんも中島さんと同じ1番(左プロップ)。中島さんはもともとパワーを持っているから、(あとは)テクニックだけでした。で、そのテクニックを慎さんに教えてもらっている。ヒットされる前にしっかり間合いを詰める。8人で、16本の足で押していく…。そうやったらどんな大きな相手にも押されないというスクラムを、毎日しています。僕も中島さんも、慎さんのおかげでスクラムがよくなったし、何かあったら聞きに行っています」

今年は夏の国際大会で不本意な反則を取られたゆえ、全体の高さを微修正した。さらに8月に網走でおこなわれた直前合宿では、古巣のヤマハとセッション。基本的な形作りを根本から見つめ直した。

「まず、しっかり組むってことが大事。ヤマハ時代に最も言っていたことで、2016年に最初にプレゼンしたことなんですが、これが抜けていたんです。実は僕、選手の前で謝りました。(あらためて)見直したので、(いまは)自信を持って組めると思います」

試合直前には個別に相手の癖を伝えたり、想定される笛の傾向を踏まえて練習したり。「(情報は)選手にプレッシャーがかからない範囲で教えます」と、繊細に舵を取る。

ロシア代表戦では両軍合わせて17回あったスクラム機会を、ほぼほぼ安定させる。少し塊が回ったような局面についても、「ボールも出せたので良かったと思いますよ」と堀江翔太は言う。

フッカーの堀江は、ワールドカップ3大会連続出場中のシニアプレーヤー。対戦国が意見の分かれるような組み方をした際の対策を急務としながら、名セコンドへの信頼感もにじませた。

「向こうのアングル(角度をつけた押し込み)とか、膝がついていたこととか、色々とストレスが溜まっているところで、それに合わせて(自分たちが)どう変化していくかが大変なところ。次に向けてどうするかは慎さんに(聞きます)。…慎さんのあれ(形)じゃなかったら、もっと押されてたんじゃないですか」

現在はチームの目標達成に専念する長谷川だが、自身の手法を後世に伝える必要性も感じている。

「どういうことをやっているかは、できるだけ後に残るようにしなくてはいけないなと思っています。いまの選手がコーチになった時、感覚ではなく言葉で教えられるようにさせたい。自分自身もこれが終わったら、(起こったことを)しっかりとまとめる。いつか、(強豪の)南アフリカ代表、イングランド代表、オールブラックス(ニュージーランド代表)を相手にスクラムトライをして欲しい」

今度のアイルランド代表は、日本のNECで指導経験のあるグレック・フィークスクラムコーチを従え、ジャパンの長谷川式への分析も十分といった様子。一方で長谷川も、2017年の対戦などからアイルランド代表の組み方を掌握する。自分たちの土俵へ持ち込む術は、選手たちにこっそりと伝えているだろう。

これが日本のスクラムだ。世界中にそう誇るための第一歩を、「64本のポイント」で踏み出している。

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最後に海外の方の日本代表への反応についてご覧になってください。

 
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