運命の人(小説、ドラマ)、西山事件(1972年)に思う事(4) | 坂本龍馬(野球、ラグビー、映画、筋肉)ブログ

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西山事件は立場が変われば、見方が180度変わってしまいます。
本事件に関連した記事は数多くありますが、その中で興味深かった記事及び務省元局長・吉野文六氏の証言(北海道新聞記事)を紹介致します。

8月24日。サンデープロジェクト、西山事件を捏造する。
サンデープロジェクトが西山事件を取り扱った際の、その内容に対する批判記事です。サンプロでは「言論の自由の弾圧」と論調だったが、記者の取材手法とその後の言動に対する批判と、沖縄返還を邪魔をしていたのはないか・・・という内容です。

<ひと語りもの語り>「沖縄返還密約」証言の外務省元局長 吉野文六さん証言(北海道新聞記事、共同通信配信)
(吉野氏)密約の存在は真実。機密を明らかにしようとする記者の行為も仕方ない、。しかし相手国との信頼関係を考えると過程を明らかにしないには外交の常識。またその真偽と機密漏洩に関する司法の判断は別問題・・・という内容です。



 私の主観的見解をまとめますと、西山氏は、蓮見氏を悪く言ってることは無いように見うけられ、マスコミの加熱報道に対して、寧ろ沈黙していらっしゃったのではないでしょうか。男女問題の真実は当事者のお二人にしか分からないのではないことで、私は、結果としての男女関係であり、機密情報を入手するための男女関係を利用したのではないんだと思います。
 西山さんと蓮見さんの関係が男女ではなく、同姓同士で恋愛が絡んでいなければ問題無かったかというとそうでも無いと思われます。蓮見氏が機密文書を持ち出し外部の人間に渡したという行為は現在でいう個人情報漏洩に相当する犯罪性があるでしょうし、記者の西山氏は機密を取り扱う権利はありながらも(教唆や共同正犯の有無に関しては際どいですが)、それを記事ではなく第三者の政治家に渡した行為にも犯罪性があったでしょう。
 上記のように考えますと、沖縄密約問題の真偽と、機密漏洩の司法判断は別問題ということも理解できます。
 一方で外交上の密約に関しては(沖縄県民のことを考えれば軽々に申し上げるべきことではありませんし、沖縄で過去起きてきた米軍兵士の事件は別問題として考えるべきです)「結果として沖縄返還されたのだから良いのではないか」という見方もあります。当時の外務省官僚や佐藤栄作首相を始めとした政治家の方々、ご関係の当事者たちにしか分からない大変な苦労があり、沖縄返還のために「米国と手を握り、交渉をまとめた。」事実は称賛されるべきで、決裂するかどうか極めて際どく薄氷を踏むような交渉だったのでしょう。その中で「已む無く行われた密約」は仕方無いことかどうか・・・国に対する裏切りでなく、個人的利得のためにそうしたわけではないので、私はこの密約があったことを米国に相談の上で、然るべき時期に国民に対して堂々と公表すれば良かったのだと思います。



(ご参考)「沖縄密約」「西山事件」関連書物

沖縄密約―「情報犯罪」と日米同盟 (岩波新書) 西山 太吉(2007/5/22)
密約―外務省機密漏洩事件 (岩波現代文庫) 澤地 久枝 (2006/8/17)
機密を開示せよ――裁かれる沖縄密約 西山 太吉 (2010/9/30)
ふたつの嘘 沖縄密約[1972-2010] (g2book) 諸永 裕司 (2010/12/22)
運命の人 山崎 豊子(文春文庫) (2009/4/24)
心の一燈 回想の大平正芳 森田 一、服部 龍二、昇 亜美子、 中島 琢磨 (2010/3/4)
NHKスペシャル戦後50年その時日本は第4巻沖縄返還・日米の密約 列島改造・田中角栄の挑戦と挫折
池田勇人VS佐藤栄作 昭和政権暗闘史 三巻 (静山社文庫)
田中角栄VS福田赳夫 昭和政権暗闘史 四巻 (静山社文庫)
元毎日新聞記者 西山太吉(1)―「朝日新聞」be on Sunday「逆風満帆」
元毎日新聞記者 西山太吉(2)―「朝日新聞」be on Sunday「逆風満帆
元毎日新聞記者 西山太吉(3)―「朝日新聞」be on Saturday「逆風満帆」


さてこれから日9ドラマ“運命の人”はどんな描き方になるのでしょうか・・・楽しみです。